欲望が理性をぶっとばす瞬間を体験するがよいぞ……
ロモの一眼レフカメラ用レンズである『New Petzval 58 Bokeh Control Art Lens』の予約がCampfireで開始した。絞り解放値f/1.9、焦点距離は58mm、APS-Cサイズのデジカメにマウントすると85mm相当になるとのこと。
Canon EFマウントおよびNikon Fマウントで使えるが、マウントアダプターを使えば、たとえばソニーのαなんかでも使える。価格は限定10台で4万8000円、限定45台で5万7000円など。来年3月に出荷予定だ。
New Petzval 58 Bokeh Control Art Lens |
マウントアダプターでα7に装着 |
そもそもペッツバールレンズとは1840年、ウィーンのジョセフ・ペッツバール博士が開発した特殊なレンズだ。被写体にぴしっとピントが合い、ピントがはずれた外周部がぐるぐるボケるふしぎな写真が撮れる。
今回の新製品はリングの外縁部にボケ調節リングを備えており、うずまきボケを7段階で調節可能。ガラスはロシア製でボディーは真鍮製。レンズはロシア・ゼニット社で職人が手作業で組み立てているという。
リング外縁部にボケ調整リングをそなえる |
マニュアルフォーカス用のノブ |
ロモでは2013年にもCampfireで復刻版のペッツバールレンズを売っているが、当時も熱狂的に受け入れられた。今回もおそらく信じられないスピードで売れるのでは。
もともとペッツバールレンズは当時の“暗い”レンズをなんとか明るくしようと考えたところから発明されたもの。人物にピントを合わせて画面を明るくすることに力点を置いているため、写真を見てもらえればわかるがまあシャープ感には欠ける。
が、現代のレンズと比べて云々するというのはヤボってもの。普段は気づかぬ構図や絵づくりを発見するのが楽しいのであるよ。
(c) Kevin Meredith 1 |
(c) Lomography 7 |
ああそれにしてもたまらん。黒くてごっついカメラに真鍮がひんやり輝いているところを想像するだけでぞくぞくするわ。
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