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スカパー!4Kの番組送出設備ルームに潜入 4K放送の裏側っておもしろい

2015年05月28日 20時30分更新

 スカパー!は都内で4K放送についての説明会を開催した。同社は、4K専門チャンネルとして『スカパー!4K 総合』と『スカパー!4K 映画』を3月に開局。今後も積極的に4Kコンテンツを広めていくとアピールしました。

スカパー!4K
↑4Kカメラで撮影されたスカパー!4KのCM。竹林の中で俳優・堺雅人さんが口元に米粒をつけ、4Kの美麗さを表わすために竹林の中で米粒をつけてますと語るユニークな内容。

 説明会では注目コンテンツの説明、最新BRAVIAなどの対応機種の紹介をしました。しかし、最も目を引いたのは日頃なかなかお目にかかれない4K放送の番組送出設備でした。

スカパー!4K
↑4K PLYAOUT MASTER ROOMの入り口。4K番組が納品され、アーカイブストレージに登録し、HEVCエンコードして、別部屋の多重化送信設備へ送出します。多重化送信設備では、EPGデータを付加したり、スクランブルをかけて衛星に送信するという流れです。
スカパー!4K
↑しんと静まりかえった薄暗い部屋の中では、さまざまな機材が設置され普通に作業されている方が数人おりました。お仕事中にすいません……。
スカパー!4K
↑4K番組はこのようなHDDで納品されるそうです。USBケーブルが付属していることから、外付けHDDだと思われますがえらい頑丈そうなケースで覆われてます。そりゃ納品前に中身になにかあったら大変ですもんね……。
スカパー!4K
↑インジェスト端末と呼ばれる装置で、4K番組を4000時間ぶん記録できるアーカイブストレージ『EMC Isilon X400』に登録されます。その後、アーカイブ管理端末のスケジュール制御で当日と翌日ぶんの番組をプレイアウトサーバー『SONY PWS-4400』にネットワークで転送します。ちなみにインジェスト端末と思われるPCのOSはWindows 7でした。
スカパー!4K
↑ラック下4段ぶんが4Kプレイアウトサーバーとライブ番組を収録し、ライブ終了数時間後に番組を送出する時差送出用サーバー。編成に従って番組を3G-SDI×4で接続した入力ルーター『SONY MVS-7000X Miranda NV-8144』に送出します。
スカパー!4K
↑入力ルーターから番組を受け取り、H.265/HEVC方式で35Mbpsに圧縮するHEVCエンコーダー『NEC VC-8150』。入力ルーターとの接続は3G-SDI。

  と、このようにゴツイ機材がラックにガンガン積まれており、大変おもしろかったです。現在4K放送はまだまだ少ないという現状ですが、2014年度の国内4Kテレビシェア1位のソニーによれば、昨年度の46インチ以上の液晶テレビ購入者の4人に1人は4Kテレビを選んでおり、2015年度は半数が4Kテレビを購入する見込みだそうです。需要が高まれば、おのずとコンテンツも増えるはず。期待して待ちましょう。

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