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世にも珍しい7インチWindows PhoneやデュアルOSタブレットが展示:CES Asia

2015年05月28日 17時00分更新

 5月25日より中国・上海で開催された“CES Asia”では、7インチの大型Windows Phone端末や、WindowsとAndroidのデュアルOSタブレットなど、中国の展示会らしい奇抜な製品が展示されていました。

7インチWindows Phone&デュアルOSタブレット
↑毎年1月にラスベガスで開催されているCESが、アジアに初上陸。中国からの出展者、参加者が多数を占めた。

■7インチの超大型Windows Phone『Ramos Q7』

 中国のタブレット端末メーカー”Ramos”のブースにあったのが、2015年4月に発表された7インチのWindows Phone端末『Ramos Q7』です。

7インチWindows Phone&デュアルOSタブレット
↑7インチのWindows Phone端末、『Ramos Q7』。Windows Phoneでおなじみのスタート画面があるため錯覚してしまうが、小型タブレット程度の大きさだ。

 これまでのWindows Phoneでは、『Lumia 1520』のように6インチ級のファブレット端末は存在したものの、7インチはもはや小型タブレットといったサイズ感。Windows 8が動作してもおかしくないサイズだけに、Windows Phoneのユーザーインターフェースに違和感を覚えるほどです。

7インチWindows Phone&デュアルOSタブレット
↑Q7の背面。Windows 10 Mobileへのアップデートが可能になれば、ユニバーサルアプリ版Officeを大画面で使うことができそうだ。

 Windows 10 Mobileでは小型タブレットにも対応する予定となっており、アップデートにも期待したいところ。スペックはディスプレーが7インチHD(720×1280ドット)解像度のIPS液晶で、CPUは『MSM8212』(1.2〜1.4GHz)、メモリーは1GB、ストレージは16GB。カメラは背面500万画素、正面200万画素で、バッテリー容量は4000mAh。本体サイズは99.6(W)×8.6(D)×191.5(H)ミリ、重量は237グラムで、7月に150米ドル程度で発売予定としています。

■WindowsとAndroidのいいとこ取りができるデュアルOSタブレット

 同じくRamosのブースには、昨年より同社が注力している”デュアルOS”対応のタブレット製品が複数展示されました。

 これらのタブレットは、Windows 8.1とAndroid 4.4.4のデュアルブートに対応。OSを切り替える際には、いったんタブレットを再起動し、起動時の画面で選択する仕組みになっています。

7インチWindows Phone&デュアルOSタブレット
↑Windowsロゴのボタンがある、一見すると何の変哲もないWindows 8.1タブレットだが、実はAndroid 4.4.4も動作するデュアルブート仕様が特徴。
7インチWindows Phone&デュアルOSタブレット
↑再起動が必要なためやや時間はかかるものの、Androidも起動できた。Google Playは中国では利用できないものの、海外では問題なく使えるという。

 デュアルブート端末を開発した狙いは、WindowsとAndroidのいいとこ取りにあるといいます。Officeアプリなど、仕事に必要なアプリはWindowsデスクトップが充実しています。一方、タブレットとしてはAndroidの豊富なアプリを使いたいところ。デュアルブートなら、1台で両方の用途に活用できるというわけです。

7インチWindows Phone&デュアルOSタブレット
↑Atomプロセッサーを搭載し、デュアルOSに対応した10.6インチの『Ramos i11 pro』。さらに金属ボディーを採用した『i100 pro』を6月に発売する予定という。

 一方、デュアルOSモデルはストレージをWindows用とAndroid用の2つのパーティションを確保していることもあり、手狭な印象を受けます。ストレージが64GBのモデルでも、Windows用に割り当てられるのは32GBで、実際の空き容量はさらに少なくなります。

7インチWindows Phone&デュアルOSタブレット
↑Surfaceのような外観のCore Mタブレット『M12』はWindows専用機。

 最新のCore Mタブレット『M12』ではWindows専用の仕様とするなど、必ずしも全製品をデュアルOSに対応させていくという方針ではないとのことです。

■AndroidをPCのように使える新OS『Remix OS』も

 1月にラスベガスで開催されたCESでも話題になった、Androidベースの新OS『Remix OS』を展開するJide Technologyが、CES Asiaにもブースを出展していました。

 Remix OSは、Androidをベースに、ウィンドー操作やファイルコピーをWindowsやMacのような感覚で使えるよう、カスタマイズしたOSです。

7インチWindows Phone&デュアルOSタブレット
↑SurfaceのようなタブレットでExcelを使っている様子。Remix OSの上で、Androidタブレット向けのMS Officeアプリが動作している。
7インチWindows Phone&デュアルOSタブレット
↑AndroidベースのOSのため、Google PlayからダウンロードしたAndroidアプリをそのまま実行できるのがメリットだ。

 すでにタブレット型の『Remix Ultra Tablet』の64GB版を中国のショッピングモール”京東”(JD.com)で2688人民元(約5万4000円)にて販売しているほか、さらに今後はオールインワン型や組み込み型、Googleの『Nexus 10』への展開も予定しているとしています。

 展示機では英語と中国語を選択可能だったものの、残念ながら日本語にはまだ対応していません。「日本のパートナーが見つかれば、すぐにでも日本語化して販売したい」(ブース担当者)と意欲を見せていました。

●関連サイト
CES Asia(英語)

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