週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

第6世代Core i搭載オールインワンやRealSense対応ファブレットなどをチラ見せしたインテル基調講演:CES Asia

2015年05月26日 15時30分更新

 インテルは中国・北京で27日まで開催中の『CES Asia』にて、オープニングキーノート“Amazing Experiences in a Smart & Connect World”を実施。同社の上級副社長のカーク・スカウゲン氏が登壇しました。

CES Asia Intel
↑インテル上級副社長のカーク・スカウゲン氏。
CES Asia Intel
↑キーノート開始直後には、生演奏の様子を複数台の“Real Sense”カメラで撮影して、リアルタイム表示・合成するパフォーマンスが行なわれました。

 スカウゲン氏は2020年のデータ量を“ミルキーウェイの星々の200億倍”になると表現し、スマートデバイスやIoTといった多彩なデバイスの増加を予測。ゲームや家などでも数々のイノベーションが生まれると語り、壇上にある端末の中からさらっと“第6世代Core i搭載の薄型オールインワンPC”を取り出しました。

CES Asia Intel
CES Asia Intel
↑未発表の“第6世代Core i”を搭載しているという薄型オールインワンをもつスカウゲン氏。
CES Asia Intel
↑「電話もできるかもね」とジョークを飛ばす場面も。

 ユーザー体験の革新(Innovation in Experience)については、“Natural User Interface(より自然なユーザーインターフェース)”、“No Wire(無線技術)”、“No Password(パスワードの代替)”の3つをピックアップ。

 まず、同社が取り組む3Dカメラ技術“Real Sense”を紹介。日本でも、Dellの『Venue 8 7000』やPCなどに搭載されている技術で、わかりやすい一例としては、写真の被写界深度をあとから変えられたり、カメラで映した物と物の間の距離を測ったり、立体をトラッキングすることができます。トラッキングなどを活用して、RealSenseカメラは空中で手を動かして操作する“ジェスチャー操作”に対応しています。今回はそのデモのほかに、未発表の“ファブレット”サイズの端末が披露されました。

CES Asia Intel
↑キーノートのオープニング時にはCEAのゲーリー シャピロ氏が”デジタル化”して登場。これもRealSenseを活用したもの。
CES Asia Intel
↑未発表のファブレットをもつスカウゲン氏。ひさびさに“ファブレット”という言葉を聞いた気がしました。

 無線技術に関しては、同社が以前から取り組むワイヤレスディスプレー出力技術とワイヤレス充電のデモを実施。ワイヤレス充電のデモでは“Qi”、“PMA”、“A4WP”の3つのワイヤレス充電規格に対応するスマホアダプターを披露。残念ながら一部規格では正しく動作しませんでしたが、ワイヤレス充電の利便性は高いだけに会場の期待度は高まっていました。

CES Asia Intel
↑ワイヤレス充電のデモ。

  話題のIoT(Internet of Things)分野では同社の開発ボード“Edison”とボタン型SoC“Curie”を紹介。CES 2015でも公開されていた“Spider Dress”やワイヤレス充電対応の“スマートマグカップ”と“スマート花瓶”を紹介しました。それぞれセンサーやネットワーク技術を活用しており、まさにIoTらしい“近未来”なプロダクトになっていました。

CES Asia Intel
↑外観は3Dプリンターで作成、首の周りの足が周囲の状態によって蜘蛛のようにうごく“Speider Dress”。
CES Asia Intel
↑受け皿がワイヤレス充電スタンドになっているスマートマグカップ。
CES Asia Intel
↑こちらがスマート花瓶。天気情報や室温などをLEDで表示する。点灯部分をスワイプすると情報が切り替わる仕組み。

 最後に、スカウゲン氏は改めて中国市場の成長度に注目し「もし計算性と接続性をもちたいなら、インテルこそが最上の選択だ」とキーノートを締めくくりました。

 

CES Asia Intel

 スマホの登場によりネットワークにつながる人間が多くなり、活用できるデータ量なども増大している近年。ハードウェアの進化も頭打ちになってきている感覚は否めませんが、今まで“未来のもの”や“まだ実用的ではない”と思っていた技術が本格運用できる形に仕上がってきているようです。

●関連サイト
CES Asia(英語)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります