週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

あらゆる採用情報を横断検索できるビズリーチの新サービス”スタンバイ” 求人掲載も無料

2015年05月26日 11時00分更新

 転職、求人サイトなどを運営するビズリーチは正社員からアルバイトまで、国内のあらゆる求人情報をまとめた検索サービス“スタンバイ”を2015年5月26日に開始した。日本中の求人情報から一括で検索でき、300万以上の求人情報を掲載している。スマートフォンにも完全対応しており、iOSとAndroid向けにアプリも用意される。

スタンバイ
ウェブ版トップページ
スタンバイ
スマホ版トップページ

 ネット上の他サイトを含む求人情報を集約して、業種や職種、企業名、働き方などの“仕事に関するキーワード”と、都道府県、市町村、駅名など“地域”を入力することで採用サイトを横断して、求職情報を効率よく一覧表示できる“転職版Google検索”のようなサービスだ。

スタンバイ
検索結果

 スタンバイ最大の特徴は求人情報を掲載したい企業側にある。スタンバイ上に求人情報を登録する際は、作成から公開、応募者の管理まですべて無料で利用できる。採用に至るプロセスの中で、テストや面接など自社による採用活動以外、採用に至った場合においても費用は一切発生しない。スタンバイで検索できる正社員からアルバイトまで、あらゆる業種、全職種、全雇用形態を対象にした完全無料のクラウド型採用サービスとなる。管理画面で求人情報を入力するだけ、スマートフォンに対応したページも自動で生成される。今回、サービスをリリースするにあたり、ビズリーチの南壮一郎代表取締役に意気込みを聞いた。

スタンバイ
ビズリーチ南壮一郎代表取締役

 南代表がスタンバイで解決したい課題は、中小企業における採用だ。「2015年版『中小企業白書』によれば、4割近い企業が必要な人材が採用できておらず、事業の成長が阻害されています。人材を採用できない理由の56%は採用コストの高さだとされており、その障壁を取り除いた形の完全無料の新しいサービスをスタートしたいと考えました」

 無料で情報を掲載できることで、今までコストが高く求人情報が出せなかった地方の求職ニーズも新たに創出できるという。「(求人情報の数自体が増えることで)求職者に対しても、これまでネット上に出てこなかった情報が出てくるメリットがあります。地方では仕事がないんじゃないかという方も多いと思いますが、地方の企業も必要な人材が採れないと思っています。全ての企業が無料で採用活動できるサービスを提供することで採用コストの障壁を取り払えば、自由でオープンな採用市場が生まれ、求職者が今まで出会えなかった地方に眠った仕事の情報も提供できるのではという期待があります」

「1年後にはスタンバイ単体で求人掲載数5万社、登録求人数20万件を目標としている。テクノロジーとしては日本国内にとどまるものではないため、将来的には世界を目指してみたいが、当面はまず国内の採用課題を解決し、企業の成長を促進させ日本経済を元気にしていくような“採用革命”を起こしたい」(南代表)

■関連サイト
スタンバイ

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう