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縦長動画『C CHANNEL』で日本文化を世界に進出 元LINE社長森川亮氏の見つめる先

2015年05月22日 19時00分更新

 スマホの縦長画面の動画が特徴的な、元LINE社長の森川亮氏が自ら立ち上げ、代表も務める動画ファッションマガジン『C CHANNEL』のオフィスお披露目と、新事業展開に関する発表会が2015年5月22日に行なわれた。C CHANNELは動画でファッションにヘアメイク、飲食店などの情報を紹介する若い女性向けの新しい動画メディアで、2015年4月10日にサービスを開始した。開設1ヵ月半で100万PVを達成し、コンテンツ数も800に達し、総再生4300万時間を超える規模に成長。なお、現時点でのユニークユーザー数は非公表。

C CHANNEL

 若者の文化を発信するサービスだけに、新オフィスは東京原宿の竹下通りを抜けた、裏原宿の一角に場所を構えた。2階建ての大きな吹き抜けの建物でアパレルショップのようなイメージ、ここから日々、若者の文化を見つめているという。

C CHANNEL

 森川氏の狙いは若者の日本文化の“海外進出”だ。そのための新展開として、C CHANNELに動画をアップロードする”クリッパー”を拡充。デビューシングル『前髪切りすぎた』をリリースした、短い前髪が特徴のカリスマモデル水戸なつめさん、YouTubeに『妖怪体操操第一』のダンス動画をアップして話題になったカナダ人モデルのテイラーさんの2人を迎えた。水戸さんの所属事務所アソビシステムは、世界的にも活躍する歌手であるきゃりーぱみゅぱみゅさんなどが在籍している。

 さらに、ヘルスケア、ネイル、ヨガの専門家もクリッパーに招き、専門性の高い動画学習も展開。特にネイルに関して、日本の技術は世界的にも高く注目されていると森川氏は語った。

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水戸なつめさん
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森川亮氏(左)、テイラーさん 「C CHANNEL開設の目的は、若者の元気な文化を世界に発信したいから」(森川氏)

 また“TOKYO GIRLS COLLECTION”を展開するF1メディアと共同で、TOKYO GIRLS COLLECTIONチャンネルを開始。イベント前から当日の中継、開催後までモデルの様子やファッションブランド紹介などを動画で発信する。5月16日に行なわれた“TGC CAMPUS 2015”から動画公開が始まっており、ファッションブランドマーケットでの海外進出でともに展開できるとしている。

 C CHANNELの特徴のひとつである縦長の動画は、デジタルサイネージなどに多く採用されているが、縦方向に特化した動画コンテンツはまだまだ少ない。縦長動画のメディアを展開することで、効果的な表現方法といったノウハウを構築していき、広告へ展開を拡大することも予定しているという。「縦長デジタルサイネージはすべてC CHANNELが押さえる」と森川氏は意気込みを見せた。

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 多数のベンチャー、スタートアップに参画する同氏から見て、C CHANNELの成長スピードは早いという。先々のビジョンはすでにできているようだが、今後も逐次情報を出して展開していくと語る。現在はウェブブラウザーのみでの利用だが、夏までにはスマートフォンアプリをリリースする予定だ。LINEを世界的なサービスにまで育て指揮した手腕の発揮に期待だ。

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