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Apple Watchアプリのプロトタイプを誰でも簡単に15分で作る方法

2015年05月23日 18時00分更新

簡単なオンライン・ツールで、ライターの私にもできた。コーディングも不要だ。(ReadWrite Japan提供記事)

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Apple Watchアプリのアイディアを思いついた?それでは、簡単でインタラクティブなプロトタイプを作ってみよう。デバイスやダウンロードの用意、コーディングの知識も不要だ――12日にThinkAppsからリリースされた無料のオンラインツールを利用すれば、ドラッグ&ドロップで基盤となるコンセプトを手早く作成し、グランス(文字盤上でのスワイプで利用・確認できるアプリの簡易機能)や通知などの機能をつけて完成させることができる。

ウェブ、モバイル、ウェアラブル・アプリのデザインと開発を行うオンデマンド・サービスのThinkAppsは、必要最小限であると同時に強力なDIYツールを生み出した。筆者はプログラマーではないが、試しに使ってみたところ、15分でReadWrite のオリジナルApple Watchアプリを作成できた(筆者は遅い方だ。同社は10分以下でアプリ作成ができるとしている)。

筆者のモックアップではすべての機能(非常にシンプルではあるが)がうまく動作した。実際の動作を確認することで、前もって機能選択が可能となり、後から問題が発生するのを防止できた。

全ての機能をユーザーの思い通りにしたり変更したりすることはできないだろうが、ベーシックなアプリの場合はかなり順調に機能する。ThinkAppsによると、「Apple Watchの全てのガイドラインがあらかじめ組み込まれているため、許可されているもの・いないものを気にする必要はありません」とのことである。要するに、駆け出しのアプリ開発者にしてみれば、このツールはアプリ作成の出発点になり得るというわけだ。

では、その中身を見ていくとしよう。

アプリのアイディアがあれば、誰でも作成可能(制限つきで)

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デザインやプログラミングのスキルの有無に関係なく、全ての人にとってApple Watchアプリの開発を容易で親しみやすいものにするのがThinkAppsの目標だ。「デザイナーやエンジニアである必要はありません」とThinkApps共同創設者のタルン・アガーワルは、同社のブログ記事で述べている。「このDIYツールは誰でも使えます」。

実際にこのサイトでは、ほとんどの画面、通知、グランスのレイアウトをあらかじめ選択することで、Apple Watchアプリの作成作業が容易になっている。選択肢は他にもたくさんあり、様々な方法でそれらを組み合わせることもできる。しかし、一からアプリを構築できるようなユーザーは、もっといろいろなことができるだろう。

だが、そうする必要はない。Apple Watchアプリに限っては、シンプルなことが重要だとわれわれは開発者たちから教わった。ThinkAppsのツールが魅力的なのは、アプリ開発の煩雑さを減らすのが目的だからだ。同社はこのように述べている。

…Photoshopや他の汎用デザイン・ツールを使うとなると、画面、基線、ボックスの作成など、ゼロから始めなければなりません。そのため、紙のチラシやウェブサイトのデザイン、モバイルアプリのデザインなどを作成するデザイナーは、自由にデザインすることができます。

一方、ThinkApps for Watchは、デザイナーではない人も含め、あらゆるユーザーがインタラクティブなApple Watchのコンセプトをすぐに作れることに力を入れています。ですから、線やボックスの作成から始めるのではなく、ユーザーが扱えるような、関連性のあるApple Watchのコンポーネントを追加しています。

ユーザーは自分のアプリに名前をつけ、アプリのアイコン画像をアップロードし、様々な画面設定を行い、ボタンやインタラクションに関連する画面を決定する。画像の追加はドラッグ&ドロップで、テキストの追加はコピー&ペースト、または入力によって行うと、画面にデータが取り込まれる。

入力が終わったら、「プレビュー」を押して、どう見えるかをPCの画面で確認する。

これが筆者自作アプリの画像だ:

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初心者はいくつかの画面から少しずつ始めて、そこから徐々に発展させ、プレビューとテストまで辿り着ける。機能を詳しく考えるのに慣れたベテラン開発者にも、レイアウトをプレビューすることは有用だろう。設定が完了したら、内蔵の共有ツールを使って、友人や同僚など小さなグループにそのコンセプトを送信し、最初のユーザー調査を行うことができる。

はやくてシンプルなアプリが勝者となる

このツールではビジネスでの利用も想定している。たとえば、独自のアプリを作成する場合に提案内容を説明したり、ベテラン開発者の場合は、開発したアプリがどのように機能するかを視覚化したり、というように。実際のところ、このツールがただのオモチャから実用性のあるアプリ開発ツールとなったのは、WatchKitのコンポーネントと、ガイドラインを順守しているおかげだ。

Apple Watchの動向を昨年の秋よりと見続けているとThinkAppsは語っており、同社ツールがWatchKitの必須要件を全てクリアしているというわけだ。そのため、おそらくアップルには否認する理由がなかったのだろう(Pebbleについて言及してはいけない。すぐにアップルからリジェクトされてしまうようだ)。

アプリを作成するということに関しては、プラットフォームだけでなく、端末の種類によってかなりの違いがあるのが昨今の状況だ。スマートフォン・アプリは、タブレット・アプリとは違う。また、メニュー方式で、遠隔操作での使用を指向するTV向けアプリを作るのとでは全く考え方が異なる。他の端末でのアプリ作成の経験があったとしても、スマートウォッチ・アプリは本質的に異なっているのだ。

アプリ開発者は単にスマートフォン・アプリを小型化することはできない。スマートフォン・アプリの精製、つまりアプリの本質だけを抜き出してその他の要素を削ぎ落とす必要がある。それでこそ、小さな画面を手首で利用する意味があるのだ。

このツールを利用して作成されたアプリの例を見る、または自分でアプリを作成するには、ThinkAppsのウェブサイトにアクセスしてほしい。

スクリーンショット画像提供:ThinkApps, captured by Adriana Lee for ReadWrite

Adriana Lee
[原文]


 

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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。
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