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SmartWatch 3とApple Watch注目ウェアラブル端末を1週間使ってわかったこと

2015年05月23日 13時00分更新

 『LiveView』、『SmartWatch MN2』、『SmartWatch 2 SW2』、『SmartWatch 3 SWR50』とスマートウォッチを買い続け、当然のごとく『Apple Watch』も購入したジャイアン鈴木です。そして左手首にSmartWatch 3、右手首にApple Watchをはめて出歩く羞恥プレイを楽しんでいるわけですが、両方同時に使って気づいた点があるので、今回はそれをお伝えしたいと思います。

スマートウォッチ
窮屈かと思われるでしょうが意外と慣れるものです。

 現状スマートウォッチは“通知”がメインの役割となるわけですが、SmartWatch 3というかAndroid WearとApple Watchを比較する際に、“Google Now”の存在が非常に大きいと感じました。

 Google NowはAndroid4.1から搭載された、Googleサービスと紐付いた各種情報を表示するインフォメーション&ナビゲーション機能ですが、Android Wearの通知はGoogle Nowが元になっているんですね。GoogleサービスはAndroid、iPhoneユーザー問わず使っている方が多いですが、それに紐付いた情報がAndroid Wearに表示されるのは大きなアドバンテージです。

 もちろんApple Watchでも同等の情報を表示することは可能ですが、設定が必要だったりアプリをインストールしなければなりません。AndroidスマホとAndroid Wearをペアリングしたら、とくに設定しなくてもGoogle Nowの情報が通知されるというのは非常にお手軽です。

スマートウォッチ
Android WearではGoogle Nowに基づいた情報が最初から表示される。

 またユーザーインターフェースもAndroid Wearのほうがわかりやすく感じました。というのもAndroid Wearは、タップ、スワイプなどの操作がAndroidスマートフォンとまったく同じなんですね。初めて使ったときもすぐに使い始められましたし、両方を行き来して利用していても混乱はありません。

 一方Apple Watchは時計を再発明するという命題からか、デジタルクラウンで拡大縮小やスクロールをしたり、感圧タッチパネルにより“強押し”という新しい操作方法を採り入れました。慣れればたしかに理にかなったユーザーインターフェースではありますが、購入して使い始めたばかりのときは戸惑った方も多いのではないでしょうか?

スマートウォッチ
チュートリアルはAndroid Wear、Apple Watchのどちらも力を入れています。Android Wearは簡素すぎますし、Apple Watchはアプリ上では英語のみなのが辛いところですが。

 1週間SmartWatch 3とApple Watchを両手首につけていて、やはり考えざるを得なかったのが価格の差です。というのも私自身もそうですし、周囲の知人・友人に聞いても同意見だったのですが、どんなに注意していても腕時計って結構あちらこちらにぶつけてしまうんですよね。実際、この1週間だけでも、雑踏を歩いているときにすれ違った人の腕時計とApple Watchをぶつけてしまうことがありました。高級腕時計をラフに使っている方からは笑われるでしょうが、税込7万7544円のApple Watchをぶつけたことは私的にはかなりのショックです。サファイアガラスのおかげで傷はつきませんでしたけども。

 またスマートウォッチのガジェットとしてのこれからの進化を考えると、やはり2年おきぐらいには買い換えたいものです。その際に税込2万7000円のSmartWatch 3であれば躊躇なく新モデルに買い換えられますが、Apple Watchは税込4万6224円のSportモデルであってもかなり逡巡すると思います。……結局買い換えますけども(笑)。

スマートウォッチ
SmartWatch 3は傷のつきやすい側面ごとベルトを交換できるので、比較的ラフに扱えます。

 ソフトウェアについては両者ともまだまだ発展途上というのが正直な印象です。たとえばLINEで比較してみると、通知については未読トークがすべて表示されるApple Watchのほうが一覧性が高いです。Android Wearは最新のトークしか表示されないので、それ以前のトークを見るためにはAndroidスマートフォンで確認しなければなりません。返信については、Android Wearはテキストトークのみ、Apple Watchはスタンプのみと、まったく使い勝手が異なります。

 Android WearにはまだLINEアプリが存在していません。OSの機能だけでLINEの通知と返信ができているのは、ある意味スゴイことです。しかしLINEに限って言えば、発売日に公式アプリがすでに対応していたApple Watchのほうが快適だと言えるでしょう。

スマートウォッチ
Android Wearでは直近のトークしか表示されない。
スマートウォッチ
Apple Watchでは未読のトークがすべて表示される。
スマートウォッチ
Android Wearでは音声入力でテキストトークを返信できる
スマートウォッチ
Apple Watchはスタンプを返信できるが、テキストトークは送れない。

 現状、Android WearはAndroidスマホ、Apple WatchはiPhoneでしか使えませんし、まだスマートウォッチは本格普及に至っていないのですから、どちらがいいと優劣をつけるつもりはありません。

 ただ、Apple Watchは後発の利を生かしてスマートウォッチを研究しつくした最新ガジェットではありますが、その一方でLiveViewから数えて4世代目のSmartWatch 3は先行者として得たノウハウが注ぎ込まれた製品であると言えるでしょう。価格帯は違いますが、よいライバルだなと素直に思います。

 さて、本記事は予定していた以上のボリュームになってしまいました。というわけで稿を改めて、次回はSmartWatch 3とApple Watchのハードウェアスペックの違いについて語りたいと思いますので、ぜひお付き合いください。

●関連サイト
SmartWatch 3 SWR50(今なら画面保護シート無料サービス中なんだって!
Apple Watch

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