運転のときに実感するが、クルマ運転席でのスマホの使い勝手はよろしくない。そもそもホルダーがデフォルトではないので置き場からして困るし、操作にはいちいち手と視線を向けなければいけない。(ながら見での操作は言うまでもなくNGだ)
とはいっても、スマホは目的地を確認するための地図やナビアプリを使用したり、音楽などを気楽に楽しめたりするデバイスであるのは確か。
危険を防止するためにも、海外では音声認識と指先のジェスチャーに対応したヘッドアップディスプレイ『Navdy』(プレオーダー中)のような動きもあるが、操作インターフェースを変化させる方法を選んだのがMakuakeにてクラウドファンディングを開始した『KKP(くるくるピ)』だ。
KKP(くるくるピ)はスマホと低電力消費ブルートゥースでつながり、対応アプリをシンプルかつ直感的に遠隔操作することができるツール。iPhone/Androidともに利用可能。
片手の親指だけで無理なく操作できるスイッチ配置のデバイスを目指して作られており、エンターキー、方向キー、バックキー、ホームキーなど必要なものがそろっている。人間工学、女性の親指の長さ・可動範囲を考慮して設計され、誰でも無理なく操作可能な範囲になっているという。
親指だけで操作可能なコンパクト設計 |
なお、操作できるアプリには公開中のADK(Application Development Kit)を組み込む必要がある。
利用シーンは、さまざまだろうが、大きいのはやはりクルマだろう。『Yahoo!カーナビ』への対応予定も発表されているうえに、さまざまな個所への取り付けを容易になるという専用ホルダーが同梱される。ベルトでつければ、ハンドルとの相性はかなりよさそうだ。
本体のみであれば、4,228円から予約が可能。現在発表されている仕様は下記のとおりで、プロジェクト成功の暁には今年8月中でのお届けを予定している。
●製品仕様
ブルートゥース4.0対応
電池 CR2032
外形寸法 直径49.0mm、高11.5mm
カラー 黒、白
スイッチ <表>ロータリースイッチ、エンターキー、方向キー、バックキー、ホームキー、マルチファンクションキー <裏>電源スイッチ、BLE接続スイッチ、電池蓋
※約1年間コントローラの電池交換不要
クラウドファンディング実行者であり開発を行ったBraveridgeは、2004年創業の開発と製造を一貫して行うベンチャー。プロジェクト概要によれば、「いかに多くのスマートフォンとつながるか」、「どれだけのアプリを対応化できるのか」が重要な要素だとしている。ここには、デンソーが研究を進めてきたスマートフォン連携のロジックが活用されているという。
またヤフーのほかにも、複数のアプリ開発会社の賛同を得ており、今後も対応アプリがリリースされる予定だ。Makuakeの募集ページで明言はしていないだが、トヨタ開発部門であった関連企業のデンソーが関わっている点でも実質的にはクルマでのスマホを介したナビなどの操作をより便利にするものととらえていいだろう。
あとはクルマでのスマホの決定的な置き場所が決まればいいのだけど。
●関連サイト
Makuake
Yahoo!カーナビ
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