フランスのスマートフィットネス企業Withingsが国内本格進出を記念したローンチ発表会を開催。
以前から限られた製品ライン(体重計など)は正規品として国内流通していましたが、今回は製品数を6種類にまで広げ、アジアの重点地域として日本に参入するというもの。
Withingsといえば、2014年後半に発売した、伝統的なアナログ腕時計の端正なデザインと、スマートウォッチの機能性を両立した 『Activite』がなんといっても印象的。そのActiviteの発売から間を空けず、1月に開催された家電ショウCES2015では、突如約3分の1の価格の廉価版『Activite Pop』を発表したのも記憶に新しいところ。このレポート記事は週アスPLUSでも多くの人から注目されました。
今回の日本への本格参入発表には、その2シリーズの腕時計どちらもが含まれます。
Withingsは、「いま市場で発売されているウェアラブルデバイスは本当の意味でウェアラブルとはいえないのではないか」と主張しています。理由は、まず毎日に近い頻度で充電しなければならないこと(特にスマートウォッチ)。次に、社内のミーティングから洒落たレストランでの食事といった生活のあらゆるシーンで装着していて違和感のないこと。
こうした点を反面教師としてつくったのがActivite/Activite Popだというわけです。確かに、デザインは優れているし、それでいて活動量計としての機能はフル機能入っていて(睡眠ログまで!)、さらに標準で8ヵ月充電の必要なし。
Apple Watchも良いけれど、何気にアナログ時計の文脈でつくられたコレ系がスマートウォッチの本命だと感じている人はいるんじゃないかと思います。イトー的にはね。
●Withings Activite(ウィジングズ・アクティビテ)
なんといってもこの光沢、質感、バランスですよ。普通に腕時計として美しい。ハイエンドモデルなので価格はそれなりに張ってしまいますが、その価値はある。 |
時計はスイスメイド。サファイアガラスとスイス製のダイヤル、ベルトはフランス製の革を使うなど、質感への並々ならぬこだわりが特徴のスマートウォッチ。なんといっても、デザインが美しく、スーツスタイルなどにも合いそうな端正な顔立ちが魅力。
その内部にはBLE通信、加速度計、バイブモーターを内蔵。この外観でも、歩数、走行距離、睡眠トラッキングまで標準対応する。後日アップデートで、水泳ログにも対応。なお、耐水性は50m防水。バッテリーは標準的な使用で8ヵ月も持つ。毎日の充電とは無縁だ。
対応OS | Android/iOS |
本体色 | シルバー、ブラック(ブラックは後日発売予定) |
価格 | 実売価格6万1000円前後 |
発売日 | 発売中 |
●Withings Activite Pop(ウィジングズ・アクティビテ・ポップ)
こちらが廉価版という位置付けのPop。とはいえ、この質感です。フランスのデザインへのこだわりを感じます。(スイス製じゃないけど)安っぽさはありません。 |
別の場所で展示されていたPop。よく見ると、ブラック以外は日本発表にはないカラー展開です。これ日本で売ってほしいですね。エンジ色のバンドもありだし、明るいブラウンのバンドもなかなか。 |
Activiteの廉価版モデル。Apple Watchの通常盤とSportsとの関係性といえばわかりやすいかもしれません。さすがに高級感ではActiviteにはかなわないものの、梨地仕上げを上手に使ったウォッチケース、ラバー素材ながら素材感の良いベルトなど、総合的な質感のバランスは良い。50m防水含め機能性に違いはないこともあって、アメリカ版どおりの3分の1の価格なら、これはこれでアリです。ちなみに、Popはスイスメイドではなく、アジアメイドとのこと。
Popの発売国はフランス、ドイツ、アメリカの3国に続いて4番目が日本。Withingsとしても、このPopが今年のヒーローモデルになるのではないか?と考えているとのこと。
対応OS | Android/iOS両対応 |
本体色 | ブラック、ブルー、ベージュ |
価格 | 未定 |
発売日 | 6月末までに発売予定 |
●Withings Home(ウィジングズ・ホーム)
日本ではまだ馴染みが薄い室内用カメラ。スマートホーム先進国であるアメリカでは、セキュリティ意識が高いこともあって、スマートホームといえばまずカメラです。 |
屋内向けのスマートHDカメラ。135度の広角撮影を手元のiPadやiPhoneで拡大縮小できるほか、暗闇でも見えるナイトビジョン機能、通知と連動するモーションセンサー、音声センサーも内蔵。自宅などに不在時のペットの見守りセンサーとしても活用できそうだ。
iOSで動作する専用アプリケーションの完成度が秀逸で、撮影したビデオ映像はFacebookのタイムラインのようにスクロールしてみていくことができる。
対応OS | iOS |
価格 | 実売価格2万7000円前後 |
発売日 | 発売中 |
●Withings Smart Body Analyzer(ウィジングズ・ボディアナライザー)
腕時計が発売されるまでは、Withingsといえばの代表作だったスマート体組成計。乗るごとに自動的にWiFiまたはBluetoothでスマホに同期。 |
WiFiでスマホとつながるスマート体組成計。体重を計る以外に、体脂肪率、心拍数、BMI値のほか気温や室内の二酸化炭素濃度の計測までできる。データ保存は最大8人まで。今回の本格参入以前から正規品が国内流通済みだが、ホワイトモデルが新色として追加された。
対応OS | Android/iOS |
本体色 | ブラック、ホワイト |
価格 | 実売価格2万1000円前後 |
発売時期 | 発売中 |
●Withings Pulse O2(ウィジングズ・パルス・オーツー)
睡眠ログも取れる活動量計。バンドで腕に巻きつけたり、クリップでシャツにとめたり、センサー部分だけを外してポケットに入れたりと、色々なスタイルで装着できるのが特徴。
計測できるデータは、心拍数、歩数、高さ、走行距離、消費カロリー、睡眠ログ。
対応OS | Android/iOS両対応 |
本体色 | ブルー/ブラック |
価格 | 実売価格1万4000円前後 |
発売時期 | 発売中 |
●Withingss Aura(ウィジングズ・オーラ)
本格的なスリープトラッカー。睡眠ログを取るだけではなく、光と音で導眠したり、眠りの浅い起きやすいタイミングで起床させたりといった、睡眠改善の働きかけもするとのこと。 |
こういったセンサーをマットレスの下に敷くことで、体の動きや呼吸、空気圧などをモニタリングするとのこと。 |
快適な睡眠と睡眠データのトラッキングのためのヘルスケアデバイス。ライトスタンドのような母艦と、ベッドのマットレス下に敷くタイプのセンサーをセットで使う。
これにより、入眠効果のあるライトと音響を使って眠りに導きつつ、睡眠時の動きや呼吸、心拍数などをモニターすることで詳細な睡眠ログがとれる。
ちなみに、センサーを2つ使うことで、ベッドを2人で共用していてもそれぞれでログが取れるとのこと。
価格 | 未定 |
発売時期 | 後日発表予定 |
右はAPAC地域セールスマネージャーのアントワン・ロピヤール氏。 |
Withingsのヘルスケアデバイスは、単一のアプリに全データを集約し、管理できるそう。デバイスが増えても起動するアプリは1つだけ、というのはUXとしてのこだわりでしょう。 |
Withingsは創業8年目の若い企業です。一貫してコネクテッドデバイスをつくってきているという意味では、IoT企業とも言えます。 |
●関連サイト
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