東京品川の天王洲にあるスタートアップ企業と支援者が集まるための施設“Samurai Startup Island(サムライスタートアップアイランド)”。サムライインキュベートが運営している。ここの壁面に美少女キャラクターが描かれた“痛い”壁紙が貼られ、2015年4月14日にお披露目された。
いったいなぜと思ってしまうが……なんのしかし、この痛部屋が導入された経緯がなんともすごいのだ。日本の"萌え"こそが、国内スタートアップ企業が世界の優秀なエンジニアをゲットするために有用だという。サムライインキュベートの榊原健太郎代表取締役CEOは現在、イスラエルに在住していて、日本のスタートアップと世界を結び付けるべく活動している。そのイスラエル、実は日本のアニメ、マンガの人気がすごいという。イスラエルにも5000人規模のおたくイベントがあり、そこに日本人が行ったら“神”扱いされた。そこに来ているのはだいたいがエンジニア。日本のスタートアップ企業が、日本のアニメがきかっけで優秀なイスラエルのエンジニアを採用するに至ったという。
そんな経緯もあり、榊原氏が施設の壁紙に日本の萌えを導入。世界から来る企業家がここに立ち寄った際に日本の文化を体験してもらいたいからというものだ。イラストにもキャラクターだけでなく、日の丸から富士、大仏まで日本らしさが散りばめられている。
さくらインターネットの桜葉愛 |
今回、サムライスタートアップアイランドの壁に描かれたキャラクターはさくらインターネットPRキャラクター桜葉愛と、Microsoft Azure公認キャラクターのクラウディア窓辺だ。ともにクラウド、サーバーを擬人化してしまったキャラクター。このような文化は日本にしかないと海外でも話題のようだ。また今回、この壁紙を作成したのがスタートアップ企業のSO-ZO、マンガやアニメ、ゲームをはじめとするサブカルチャーグッズの企画、開発、販売を行なっている。これからのサービスを総称して“痛部屋”としてブランディングしている。
マイクロソフトのクラウディアさん |
■関連サイト
サムライインキュベート
SO-ZO
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります