2015年4月13日、メドレーはグリーの100%子会社であるプラチナファクトリーの全株式を取得し子会社化。口コミで探せる介護施設の検索サイト『介護のほんね』及び、介護・福祉関連のニュースサイト『介護のほんねニュース』の開発・提供を譲り受けた。
メドレーは、医療介護分野の人材不足を解消する求人サイト『ジョブメドレー』及び、医師たちがつくるオンライン病気事典『MEDLEY』(メドレー)を開発・運営。
特に、症状や治療法などオンラインで病気の最新情報がわかる『メドレー』は、開発陣へのインタビューも行っているが、最前線の現場医師目線でのインターネット上の医療情報を塗り替える革新的なサービスだ。
今回、「医療ヘルスケア分野の課題を解決する」という同社のミッションのもと、次なる事業領域として、高齢者医療との架け橋となる介護メディア領域への参入を果たす。
リリースにある今後の事業展開では、施設検索サイトに介護従事者によるプロ視点の口コミを掲出、また介護関連の求職者の誘導、そして両社の事業資産を活用したリハビリ領域や保育領域等での新サービスの開発を行うという。
医療同様、介護も人々の生命や生活の質にかかわる大変身近で必要とされる分野。メドレーが持つ強みである「高品質な技術基盤と、スピード感のある革新的なサービス展開」で介護業界はどのように変わるのか。
■介護に求められるUI(ユーザーインターフェース)を提供したい
メドレーの瀧口浩平代表取締役社長は、「現在(の介護のほんねに)は、老人ホームのユーザー口コミレビューがある。だが、介護体験全体から見るとごく一部にすぎない」と語る。
「一般的に、自宅での小さな介護から始まる人が多い。家族だけでは限界もあるが、親と一緒にいたいという素直な気持ちから無理をしてしまう人もいる。介護でのストレスや負担は慣れているプロでさえ大変なものなので、サポートできないかと思う」(瀧口代表)
これから介護業界も変わっていくなかで想定するのは、「今日どうしても家を空けたいけれど、代わりに見てくれないか」といった気軽なレベルでの利用だ。「介護保険制度によって安く介護が受けられるインフラがあるが、まだそういった気軽さとは程遠い。単に売上を伸ばすために開発を行うのではなく、福祉サービスのレベル感を上げられるのであれば介入したい」
医療介護求人のプラットホームであるジョブメドレーには、10000人以上の介護資格者がいる。介護のほんねと交えることで、実際に介護保険制度の隙間のニーズを埋めるようなサービスを作れないかと瀧口代表は考えている。
目指すのは介護のリデザイン。「単に売上を伸ばすためなら、老人ホームの資料請求の問い合わせ数を増やすことが重要。だがそのようなUI最適化とは、目指す方向性が異なる。現在のサービスを利用するユーザーが、本当に老人ホームに入居するという解決方法だけを求めているか、という所からもう一度考えてみたい。ユーザが本当に欲しいものを愚直に作ってみたい」
※2015/4/14 0:30 瀧口代表から追加コメントをいただきました。
■関連リンク
MEDLEY(メドレー)
リリース
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