写真:Amazon Home Services |
ジェフ・ベソスはついに、アマゾンで人間を注文できるようにした。
もちろん人身売買ってわけじゃない。驚かせてごめんなさいね。クリックすると来てくれるのは家具の組み立てや修理の業者だ。でも、それだけでもけっこうショックじゃない?
アマゾンが先月31日、米国ではじめた『Amazon Home Services』は、家の困りごとを業者に頼めるストア。電気の配線・配管、テレビの壁かけ、パソコンやiPhoneの修理、楽器のレッスン、さらにはヤギの放牧サービス(!)などが発注できる。
たとえば自分の土地に生えた草をヤギに食べてもらいたいと思ったら、アマゾンに「植生の種類は何か」「土地はフェンスで囲まれているか」「ツツジなど有毒な植物が含まれているか」といった情報を送れば注文完了。あとはヤギを連れた業者がチャイムを鳴らすのを待てばいい。
ストアにはアマゾンが審査した「プロフェッショナル」の業者がそろっているという。とくに犯罪者としての前歴がないかは慎重に審査しているようだ(さすがアメリカ)。ちなみにアマゾンは業者の品質と価格についてこんなことも書いている。
「もし仕事に満足してニッコリしていただけなかった場合はお知らせください、我々が業者と一緒に必ず仕事をうまくいかせてみせます」
「もし注文した業者がどこかでアマゾンより安い値段を設定していたらお知らせください、30日以内ならその価格まで値下げしてみせます」
すべてを効率的にコントロールしてやるというアマゾンらしい自信がなかなか恐しいけど、たしかに業者はへたに営業するよりアマゾンで注文を待つほうが効率がいいのかもしれない。
消費者としても複数業者の見積もりをとらなくてもいいのはたしかに楽だ。いつも除草剤を買っている人にはそのうち、ヤギのレコメンドがあるかもしれない。
■関連サイト
Amazon Home Services
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります