イタリアン料理レストランの『サイゼリヤ』。ドリアやハンバーグ定食を手頃な価格で食べられるので、親しみやすいファミレスとして愛着をもっている人は多いと思います。
そんなサイゼリヤの一部店舗には、全国版にはない一部店舗の限定のメニューとして、プレミアムなワインを揃えているってってウワサ、知っていますか? 酒好き呑み好きのみなさん、これは気になりますよね。
●サイゼリヤに限定メニューのワインはあるのか?
ウワサを検証すべく、我ら週アスの取材陣はサイゼリヤに行ってまいりました(単純に呑みたかったという話はさておいて……)。訪れたのは『サイゼリヤ 銀座インズ店』。「大人の街、銀座はサイゼも良いワインが置いてある」と、まことしやか~な情報を聞きつけたからです。
華の銀座うずくぜっ、といさんで到着したのですが、平日の夜でも盛況のため入店まで少し順番を待ちましました。銀座のサイゼ、人気なんですね。
●メニューとは別途ワインリストが!
席に着いたところ、グランドメニューと一緒に、別途なにやらワインが載ったメニューを席に置かれました。おやおやこれは!?
どうやら、グラスではなくボトルで提供してもらえるワインのリストのようです。これがウワサのプレミアムワインでしょうか。
●でっかい1.5Lのハウスワインを頼んでみた
1本1080円~2480円のものまで計18本のワインが記載されており、いちばん高価なもので、2480円の赤『レアレ』や、白『ラコンブリッコラ』、白『オーリ』などがありました。グランドメニューにはないプレミアムなラインアップです。
ちょっと高いワインはさて置き、週アス取材陣の目が釘づけになったのは、赤『ハウスワイン(マグナム)』のボトル。1080円で1.5Lのものがあるのです。コスパ最強やん、と勢いで1.5Lワインを頼んでみました。
一杯あたり120ml程度と考えると100円以下の、メニューの中で最安かつ再ボリュームのワインです。
iPhoneと並べるとこんな感じ。750mlの一般的なフルボトルを見慣れていると、遠近感がわからなくなるほどのボリューム感。外国の瓶に入ったジュースのようにも感じます。コスパ重視の人には、コレたまらなくいいだろうな。ガブガブ飲める!
●もっとワインの種類があるのかも
最強コスパのワインも良いけど、2480円のちょっと高級なワインも頼もう。
そう思いワイン専用メニューを再度見ていると、とある内容が目に入ってきました。裏側のページに……。
「この他にもワインをご用意しております」の一文が!
この他ってなんやい。
店員さんに質問したところ、答えるかわりにまた別のメニューを手に持って現れました。
●これが本当のサイゼのプレミアムワインメニュー
それは50本以上もの銘柄が書かれたワインリスト。一部先ほどのメニューとかぶっているものもありますが、さっきにはなかった3000円以上の高価なワインも多数ラインナップされています。
ただ、「すべてのワインが今あるわけではないので、ご了承ください」とはじめに店員さんより断りがありました。
●1本7500円の高級ワインも用意されています
いちばん高い値段のワインで、1本7500円。サイゼリヤにあるまじき(失礼!)高級さです。これはぜひ飲んでみたいと、7500円の『バローロ カンヌービラヴィエ』、『バローロ ブルナーテレコステ』の在庫をきいたところ、タイミング悪くちょうど品切れでした。うわー、涙が出るほど残念。
結局、4800円の『バッコ』を注文しました。こちらでも十分に高級です。
●4800円のサイゼワインを頼んでみた
これが4800円のサイゼワイン『バッコ』。2011年ものです。味の特徴として、手摘みで収穫した葡萄を約18ヵ月間樽で発酵させたバランスの取れた味わいと書かれていました。
正式名称は『VALPOLICELLA SUPERIORE IDEA BACCO』で、“BACCO”はイタリア語でワインの神様を示すようです。調べたところ、大手のショッピングサイトでは販売しておらず、イタリアからワインを直輸入しているというサイゼリヤならではのラインナップと思われます。
イタリアンワイン直輸入しているというサイゼリヤ。店内には専用のクーラーもありました。 |
「おいしそう」
編集部つばさも満面の笑み。
●最安ワインと4800円のワインを飲み比べてみた
せっかくなので、1.5L 1080円の『ハウスワイン』と、この750ml 4800円の『バッコ』をつばさがブラインドで飲み比べてみました。量あたりの価格差は『バッコ』ほうが約9倍。味の違いはわかるのでしょうか!?
つばさには知らせていませんが、写真左の紙ナプキンをひいてあるほうのグラスに入ったのが『バッコ』です。
●1.5L 1080円の『ハウスワイン』を飲むと……
まず、飲んだのは写真右の『ハウスワイン』。(つばさはどちらのワインか知りません)
酸味にインパクトがあり、後味はすっきりしていて飲みやすいという感想でした。
●750ml 4800円のプレミアムワイン『バッコ』を飲むと
次はいよいよ写真左の『バッコ』を手に取り。(つばさはどちらのワインか知りません)
まずは香りをチェック。
「いい香り!」
口に含むと……。
「コレに間違いないです」
迷いようがなく、写真左のものがプレミアムワインと主張するつばさ。
ご名答でした!
記者も飲み比べてみたところ、4800円のワインはやはり別格でした。
ふんわりとした優しい香り、口にふくむと豊かに膨らむ葡萄の味わい、舌に余韻を残すかすかな渋み。すべてのバランスが良く極上のひとことです。
まさかファミレスであるサイゼリヤで、こんなに上質なワインを飲めるとは思っていませんでした。さらに高級な7500円のワインもメニューにはあるので、次の機会にぜひ飲んでみたいです。
●プレミアムワインはどの店舗にあるのか?
さて、非常においしかったプレミアムワイン。これらはどうやらすべての店舗にあるわけではなさそう。そこで、サイゼリヤの広報さんにどの店舗にプレミアムワインがあるのか問い合わせてみました。以下注目です。
プレミアムワインを扱っているのは、現在全国で80店舗ほど。東京近郊であれば、駅前にある店舗で扱っていることが多いです。 その中でも代表的な店は、銀座インズ店と日本橋浜町店。約50弱のワインがメニューにありますが、その時その時の在庫状況でお出しできないものもあります。
つまり、銀座か日本橋のサイゼリヤにいけば間違いなくプレミアムなワインに出会えるようです!
●最高すぎるサイゼ飲み
サイゼリヤはワインに合う食事も豊富! しかもご存知の通り価格帯が安いので上質なワインをお供に、財布をあまり気にせず心行くまで楽しめるわけです。
『フレッシュチーズとトマトのサラダ』(299円) |
『チョリソー』(399円) |
『プロシュート』(399円) |
『野菜ときのこのピザ』(399円) |
この日は3人で取材に訪れて、ワインを2本(1本は1.5L!)を頼み、さらに上の写真のような食事をたっぷり楽しんだ上で、お会計は約9500円でした。
ちょっと高級なワインを飲んで食事もしっかり食べて、ひとり約3000円とは。しかも、奮発した『バッコ』(4800円)を頼まなかった場合は、会計は半額になってましたね。おそるべきコスパの良さ。
みなさんもぜひ、サイゼ呑みを楽しんでみてください!
ブラインドテスト後、取材陣3人で享楽の宴を繰り広げるように2本のワインに取り掛かりました。ハウスワインは取材時間(営業時間)内には飲みきれなかったため、記者ナベコが責任をもって持ち帰りました。サイゼのワインのボトルは飲みきれなかった場合テイクアウトができるんですよ。これもまたありがたいですね。 |
■関連サイト
サイゼリヤトップページ|サイゼリヤ
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