4月7日発売の『週刊アスキー4/21号 No1024』は、「施錠に空気清浄機にDJツールも!? スタートアップ製品を買う」と題し、いま注目のハードウェアスタートアップを大特集!
注目製品の1つが、アンカーの爆売れモバイルバッテリー『Astro E5 第2世代』。なに、有名なアンカーもスタートアップなのかって? そのとおり。グーグル出身者が中国で創業した大注目の新興企業なのだ。直販メインのビジネスモデルはとても面白い。
でもアスキー的に気になるのはちゃんと使えるかどうか。そこでライターのジャイアン鈴木さんに最新モデル『Astro E5 第2世代』を試してもらった。それではジャイアンさん、レビュー結果を教えてっ!(編集部)
Astro E5 第2世代(直販価格 3999円) |
近頃、電車でもマイクロUSBケーブルでスマホとモバイルバッテリーをつないでいる姿をよく見かけるようになりました。我々の生命線とも言えるモバイルバッテリーで、いわゆるギーク層に絶大な人気を得ているのがアンカー(Anker)の製品です。
人気の理由はコストパフォーマンスのよさ、そしてAnker独自の『PowerIQ』テクノロジー。充電端子に接続されているデバイスを自動的に検知して、最適な電流で充電してくれる技術です。
「IQ」マークの急速充電機能「PowerIQ」が売り |
ほかのメーカーのモバイルバッテリーや充電器の場合、ユーザーは“5V 2.4A”と“5V 1A”とか、“For Android”と“For Apple”のように区別された充電端子を意識する必要があります。
しかし、PowerIQに対応するAnkerのモバイルバッテリーやUSB充電器なら、ただデバイスをつなげればよいというわけです。Ankerは「どんなデバイスにもフルスピード充電が可能」とうたっていますが、やはりその効果を自分で確かめてみたいところです。
というわけで、電圧・電流チェッカーを使い、iPhone6 Plus、Androidスマートフォン『Nexus6』を充電したとき、PowerIQの効果で電圧・電流がどう変化するか計測してみました。
本当に急速充電されるのかチェッカーで確かめてみました |
比較対象は、某社製13400mAhモバイルバッテリーと、Ankerの旧製品『Astro M3 External Battery』(Astro M3)。
某社製品で“5V 2.4A”また“5V 1A”端子に接続したとき、Astro M3で“For Android”また“For Apple”端子に接続したときの電圧・電流をそれぞれ計測してみました。
結果がこちらです。
アップルユーザーには強力な味方に
iPhone 6 Plusに注目。Astro E5が競合を上回っています |
注目はAstro E5でiPhone6 Plusを充電した際の電流。最大1.7Aを超えています。最大1.58Aの某社製品に比べても(微妙な差ですが)速く充電できることが分かりました。
iPhone 6 PlusやiPadなどを充電する際、Astro E5は心強い味方となってくれることでしょう。
今後はQuick Charge 2.0に期待!
一方、Nexus 6では、iPhone6 Plusほど際立った変化はありませんでした。今後の製品は最新Androidスマートフォンに採用されている急速充電規格『Quick Charge 2.0』への対応に期待したいところです。
Quick Charge 2.0に対応したAndroidスマートフォンとUSB充電器の組み合わせでは、電圧9V以上で充電ができます。
今年1月の米家電見本市“2015 International CES”クアルコムブースでは、Quick Charge 2.0対応モバイルバッテリーが展示されていました。Ankerにはぜひ先陣を切り、同規格を取り込んだPowerIQ対応製品をリリースしてほしいところです。
『Astro E5 第2世代』
直販価格 3999円
Anker
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