どもども、イッペイです。僕は週刊アスキーの中では無類のインテル好きで、毎年9月はIDF(Intel Developer Forum:インテル開発者会議)に参加するため、サンフランシスコ出張が通例となっております。もちろん昨年も参加したのですが、その中で結構気になっていた展示が『SMS Audio BioSport』です。
SMS Audio BioSportは、耳から脈拍を計測し、トレーニング系スマホアプリ(RunKeeperに対応)に心拍数として表示するイヤホンです。IDFの記事にも書きましたが、SMS Audioはラッパーの50Centが関わっており、HIPHOP好きの僕としてはかなり気になっているブランドです。そんなSMS Audioから出る“インテル入ってる”イヤホンなので、僕にとっては生ハムメロンのような夢のコラボなわけです。しかし、SMS Audio BioSportは海外ではすでに発売済みですが、まだ日本では未発売。というわけで、海外から取り寄せてみました。150ドルぐらいなので、日本円だと1万8000円ぐらいです。
BioSportは3.5mmステレオミニジャックでスマホと接続します。ゆえに、ワイヤレス系イヤホンのようにバッテリー充電を必要としません。また、フラットケーブルなので断線の心配も少ないので、運動するときの安心感が高いです。ただし、走っていると有線なのでどうしてもブランブランするので、胸部にスマホポケットのあるトレーニングウェアが欲しくなります。
イヤーチップは独特な形状ですが、半月デザインのフックで固定する仕様です。
はめてみるとこんな具合です。開口部を耳の穴に入れてから、フックを耳の溝に沿って押し込むと装着しやすいですね。高校生の頃からカナル型をずっと愛用してきたので、欲を言えばもっとぎゅうぎゅうなホールド感のほうが好みですが、街中でトレーニングする際はある程度の隙間があり、外音が聞こえやすいほうが安全面ではちょうどいいかもしれません。
早速、アプリ『RunKeeper』を導入してみると、アカウントを登録せよと指示されます。FacebookやTwitterアカウントと連携できるとあったので、手っ取り早くFacebookと紐づけました。
ハートマークの横に出ている数字が心拍数です。日頃の運動不足が心配だったので、とりあえずはウォーキング中で計ってみると、すぐに111BPM(beats per minute)まで上がりました。“心拍数”、“歩行”でググってみると、最大心拍数は「220-年齢(僕の場合32歳)」、歩行時の理想は最大心拍数の70%から80%らしいので、
最大心拍数:220-32=188
歩行時の理想心拍数:188×0.7~0.8=131~150
という計算です。とりあえず、脈拍センサーはオンにしたまま、通勤時のデータを取ってみました。
会社に到着し、アクティビティーを終了すると結果が表示されました。それによると、家から最寄りの駅までは徐々に上がっています。途中ガクンと落ちているところは、うっかりイヤホンを一瞬外したせいでしょう(ちなみに左耳を外してもモニタリングは継続していたところを見ると、センサーは右耳にあるようです)。最高値は145BPMぐらいで、駅の階段を下りているときだと思われます。それでも理想値の範囲内なので、意外と32歳にしては優秀な心肺機能を持ってるのでは?とちょっといい気分に。
一方で、電車に乗っていてまったく動いていないときのデータは90BPMぐらい。安静時の心拍数は一般成人男性で60~70BPM程度らしいので、わりと高めですね。先ほどの自信が早くも揺らいできました。
会社の最寄り駅について再び歩き始めると、また徐々に心拍数が上がっていってるのがわかります。それでも132BPMぐらいが最高値ですから、歩行時は上がりすぎずある程度優秀なのかなと再び謎の優越感がこみ上げてきました。
とはいえ、安静時の心拍数が高めなのは気になるところ。そこで、久しぶりに体重計に乗ってみると「またまた御冗談を~」という辛辣なデータが表示されましたので、「やっぱり運動しないとヤバいよな」と反省しました。普段は見たくない現実から目をそらしがちな僕でも、“ベンチマークの一環”と割り切ると、すんなり体重計に乗ってしまうあたり、してやられた感があります。心拍数、おもしろいです。最近心拍数モニタリングをウリにした製品が増えてきているのもうなづけました。
というわけで、唐突ですが3月22日に開催される『第14回お台場海と緑のランニング大会』に参加することにしました。“お台場”にはとんと縁がない僕ですが、同大会はTokyo Walker創刊25周年記念イベントとのことで、10km、20km、25km、4~10人リレー形式の50km、4~15人のリレー形式の100kmと種目の多いお祭り系イベントで、ゆるっと参加できそうだったので申し込みました。種目は10kmです。調子に乗って25kmなんて選んだら、大会運営の方にえらい迷惑をかけそうなの気がしたので。
と、このように運動や健康維持に対するモチベーションを自然とくすぐってくれるのがヘルス系デジギアのいいところですよね。もちろん、そのモチベーションが持続するかどうかは別として……。
■関連サイト
SMS Audio BioSport製品ページ(英語)
米インテル ニュースリリース(英語)
Tokyo Walker創刊25周年記念 第14回お台場海と緑のランニング大会
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