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画面と本体が30メートル離れてもいける?『LIFEBOOK GH77/T』素朴なギモン大検証[PR]

2015年03月26日 16時30分更新

LIFEBOOK GH77/T
●富士通 ●オープン価格 ●発売中

LIFEBOOK_GH77


 デスクトップPCの高性能とタブレットの手軽さの両立に注目した第1回、縦画面での活用を試した第2回に続く今回、第3回目は『LIFEBOOK GH77/T』に関する素朴なギモンを検証していこう。

ギモン1:ワイヤレスのディスプレーは何メートル離れて使える?

  『LIFEBOOK GH77/T』において、最も気になるのは“どこまで離れて使えるか?”だろう。ディスプレー部分が分離する本製品は、ディスプレー部分のみを持ち歩き、本体から離れて使うことも想定されている。とはいえ、離れて操作するにも、当然、距離的な限度がある。富士通が公称している仕様では、遮蔽物のない空間でディスプレー部が約30メートル、キーボードとマウスが10メートルだが……限界距離がどこまでなのか検証してみた。

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↑編集部のあるフロアで検証を実施。本体をフロアの端にあるテーブルに設置、ディスプレーとキーボード、マウスを持って反対側(画面奥)の端を目指す。この日はたまたまダンボール箱などが置いてあったが、家庭でも机など多少の障害物はあるだろう。
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↑本体を設置した場所から約10メートル離れた場所にある作業スペースにディスプレーとキーボードとマウスを設置して操作。この時点では、ディスプレーのタッチ操作はもちろん、キーボードとマウスでも問題なく操作できた。
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↑公称値では限界となる約30メートル地点。この時点では、まだタッチ操作は快適にできる。とくにタイムラグなども感じられない。キーボードとマウスは、ほぼ反応しなくなったが、ごくまれに操作ができることもあった。
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↑フロアの端にあたる約40メートル地点。キーボードとマウスはピクリとも反応しなかったが、タッチ操作はごく普通に動作。ただし、動画など、画面内で動きのある部分は、若干ブロックノイズが見られることもあった。
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↑フロア内の最長距離を達成できたので、今度は扉や壁を隔てた場合を検証。フロアを出て約20メートル付近の廊下で操作。20メートル離れた時点で一軒家でもそうそうないシチュエーションだが、かろうじて操作できた。ただ、操作に対する描画が極めて遅く、ブロックノイズも激しい。
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↑表示遅延とブロックノイズにもめげずに、ひとつ上のフロアを果敢に目指す。が、階段の踊り場付近でついに力尽きる。


 検証の結果、扉や壁を挟んだ場合は、やはり描画の遅延やブロックノイズが発生してしまうが、遮蔽物の少ない空間であれば、30メートルを超えても十分に利用できることがわかった。キーボードやマウスは10メートル程度までしか使えないが、タッチ操作ができるので、通常使用には問題ないだろう。というか30メートル以上の見通し空間がある家庭はめずらしいだろうから、これは教室などで使えるレベルだ。
 ディスプレーに利用されている技術は無線LANをベースにしている独自の通信技術とのことだが、同じWiFi通信のキーボードやマウスよりもはるかに長距離通信を実現している。その違いはどこにあるのか、富士通に訊いてみた。「ワイヤレスディスプレーとしては、いくつかソリューションが存在しますが、どれもレスポンスが大きな課題でした。『LIFEBOOK GH77/T』では、送信側/受信側それぞれに専用LSIを搭載する事で、本体から出力される映像をリアルタイムで変換し、5GHz帯を使って無線伝送をしています。加えて、無線伝送時に環境要因でズレてしまったフレームについては受信側の専用LSIで補正する事で、映像伝送とタッチ操作を低遅延で実現しています。これはタッチ操作が出来る世界最速(※)のワイヤレス技術になります」(※2015年1月19日現在、富士通調べ)とのこと。
 やはり表示機器のワイヤレス化ということで遅延のないよう開発していることがわかる。


ギモン2:高負荷ゲームも快適にプレイできるの?

 つぎはパフォーマンス面のギモンだ。本製品は、デスクトップPC並みの性能を有するPCである。となれば、ネットの閲覧やメールの送受信だけではなく、ゲームなども楽しみたい。というわけで『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編』で、ベンチマークテストを実施してみた。

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↑まずは、デスクトップPC向けの“標準品質”でベンチマークテストを実行。結果は、4303のスコアをマークして、見事“快適”の評価がくだされた。
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↑標準品質での好評価に気を良くして、今度はデスクトップ向けの“高品質”にチャレンジ。スコアの結果は1997で、評価は“設定変更を推奨”となる。
(c)2010-2014 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserver.

 
 “高品質”でのプレイはちょっと厳しいが、標準品質でのプレイなら十分なパフォーマンスを持っているというのが『LIFEBOOK GH77/T』の評価。デスクトップPCとはいえ、グラフィック処理はCPU内蔵のIntel® HD Graphics 4600。さすがにゲーミングPCほどのパフォーマンスは出ないものの、エフェクト効果などのクオリティを抑えれば十分にゲームを楽しめるだろう。


ギモン3:ディスプレーに直接USB機器などを接続できる?

 最後はインターフェースだ。本体に各種インターフェースを搭載しているのは当然だが、気になるのはディスプレー側だ。さっそく、ディスプレーをチェックしてみるが……。

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↑ディスプレー側のインターフェースは、ヘッドホン端子が用意されているのみ。残念ながら、USBやHDMI出力などは用意されていない。 ※ヘッドホン端子のとなりにあるのは、ファームウェア更新時などに本体とディスプレーを接続するための“メンテナンス端子”と呼ばれる独自端子。
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↑インターフェースは、すべて本体側に集約。背面にUSBやHDMI出力、LAN端子がある。
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↑右側面にはUSB端子のほかSDメモリーカードスロットなどが用意されている。

 残念ながら、付属のスタンドでPCとして利用している際にUSBを使おうとすると、本体のところまで行って読み込まなくてはならない。だが、本体とテレビをHDMIでつなげてテレビに映したPC画面を、ソファーに座りながら手元のディスプレーで操作する快適さは、その不便さを補って上回るポイント。ディスプレー部分が薄く軽量に設計されているためUSBインターフェースの搭載は非常に難しいとは思うが、後継機では、ぜひ改善してほしいポイントだ。

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 さて、これで今回の検証は終了。デスクトップPCでありながら、タブレットでもある『LIFEBOOK GH77/T』は個性派モデルではあるが、使いはじめると、その良さをじわじわと感じられる1台。ぜひ、実際に使って本製品の便利さを味わってほしい。

●おもなスペック
(本体部)
CPU インテル® CoreTM i7-4712HQ プロセッサー(4コア/8スレッド、2.30GHz、最大3.30GHz)
メモリー/ストレージ 8GB/約2TB HDD
光学ドライブ BDXL対応スロットインBDドライブ
通信機能 IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth4.0
インターフェース USB3.0×4、HDMI出力、ギガビットLAN、SDXCカードスロットほか
OS Windows 8.1 Update(64ビット)
Office Office Home and Business Premium
サイズ/重量 185(W)×241(D)×188(H)mm/約1.9kg

(ワイヤレスディスプレー部)
ディスプレー 15.6型IPS液晶(1920×1080ドット)
スピーカー ステレオスピーカー内蔵
最大通信距離 最大30m
バッテリー駆動時間 約4時間(JEITA Ver.2.0相当)
サイズ/重量 385(W)×255(D)×9.8(H)mm/約980g

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Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Core Inside は、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation の商標です。

■関連サイト
LIFEBOOK GH77/T製品ページ
富士通WEB MART
富士通公式ページ

提供:富士通

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