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「今まで読んでいなかったなんて、人生、損した……」そんな1冊に出会えるマンガサロン『トリガー』資金募集開始

2015年03月18日 12時00分更新

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「あなたにぴったりの1冊(マンガ)はこちらです」

 マンガに精通したコンシェルジュが、客の趣味嗜好に合わせて読んだことがないけれどハマるマンガを紹介してくれるカフェが誕生するかもしれない。

 マンガHONZプロデュースによる、マンガと読者がリアルに出会える場、お酒と軽食を楽しみながら読書のできるカフェ”マンガサロン『トリガー』”開店のため資金募集がクラウドファンディング・FAAVOで18日より始まった。

 募集期間は2015年5月20日までで、目標金額は800万円。店舗開設場所は渋谷の並木橋近くで、目標金額800万円に到達すれば6月にはオープンする運びとなる。

 トリガーの店内には、王道からマニアックな作品まで厳選された常時3,000タイトル以上のマンガが揃えられる予定。マンガHONZレビュワーの内トップの読書量を誇るマンガコンシェルジュが常駐するが、一般的な漫画喫茶と異なりシリーズの全巻をそろえるのではなく”特に心を打ち抜く巻”選びぬかれた数冊がキュレーションされる。

 ”手に取る機会がなかったマンガと出会うきっかけ(トリガー)”を作り、”マンガ好きの間でもコミュニケーションが弾むようなきっかけ(トリガー)”作りをコンシェルジュがサポートするという。例えば好きな漫画と苦手な漫画を聞けば、その人にあったものが紹介できる。

 プロデュースを行うマンガHONZは、年間10000点を超えて出版されるマンガの中から、埋もれている良著をウェブのレビューで世に広く紹介することを目的に、ウェブ書評サイトなどを展開。代表には堀江貴文氏が就任し、コルクの佐渡島庸平氏などが携わっている。ある書評記事1本で4500部以上のマンガ販売につなげるなど、マンガソムリエによる埋もれた良作をそっと世に広める活動を行っている。

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 トリガーではさらに、マンガに関連するイベントスペースとしても活用される。マンガ家を招待したファンイベントや、新刊販促イベント、ファン同士で語り明かすイベントなどを開催し、マンガ界全体が盛り上がるきっかけとなる場所を目指す。もっと漫画家が気軽にイベントできるようなものや、現役漫画家や編集者によるワークショップなどを想定。現地に行けない人にもうれしい、動画によるイベント配信も予定しているという。

 気になる支援に対する特典では、オリジナルステッカーや会員権のほか、”トリガーに蔵書するマンガの1タイトル選定権”や”オリジナルカクテルの命名権プレゼント”といったものも。

 店舗の運営を行うサーチフィールドの小林琢磨代表取締役社長によれば、「マンガ文化自体を更に世界へ向けて発信していきたい」、「仕事帰りの人々の憩いの場として立ち寄れる場所にしたい」と思い、渋谷を選んだという。蔵書タイトル数は日本一を目指す予定だ。

 現在刊行されているマンガの数は大変多く、直近のコミックス新刊点数は年間12,161 タイトル(『出版月報』2014 年2 月号、特集「コミック市場2013」より)。膨大な数にまぎれ、良作にもかかわらず埋もれてしまう作品も少なくない。「市場を作ることが使命。商業プラットホーム以外に場所を作る。センスや才能がある人にチャンスを増やしたい」(小林代表)とし、マンガ業界の活性化も狙う。

 マンガを熱く語り、それを肴に酒を飲める、マンガ好きのための新しい場所ができるかもしれない。「実際にマンガ好き同士で集まってお話してみたいな、というのもあります。だって好きなマンガを語り合うのって、最高に楽しいじゃないですか!!」(小林代表)

画像:FAAVO

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FAAVO

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