新MacBook Airは4K出力を公式サポート！Boot Campは前からですが

2015年03月17日 18時30分更新

　みなさん、こんにちは。いまは週刊アスキーの吉田でございます。さて、先週のスペシャルイベントで約1年ぶりにMacBook Airがリニューアルされました。米インテル社の第5世代Core iシリーズのほか、Thunderboltが転送速度20Gbpsの2に変わりましたが、外観に変化はありません。USBも3.0のままですし、トラックパッドもクリック式です。



11インチモデルの内蔵液晶ディスプレーの解像度は1366x768ドット。



13インチモデルの内蔵液晶ディスプレーの解像度は1440x900ドット。

　ちょっと否定的なことを書きましたが、実際のところエントリーマシンとしては申しぶんのない性能です。割り切りまくった12インチMacBook Retinaに比べると拡張性も十分です。まあ、円安の関係もあり値上がりしてしまったので、価格的な魅力は薄くなりましたけどね。

　そんな新MacBook Airには実はもう1つ注目すべき新機能があります。Appleの公式サイトのハードウェア仕様では、外部ディスプレー出力は最大2560×1600ドットですが、実は4K出力が可能なのです。

　Appleのサポートページにアクセスすると、4Kディスプレー対応のMacとして、MacBook Air（Early 2015）が加わっていることがわかます。出力できるのは、3840×2160ドット/30Hz、もしくは4096×2160ドット/24Hzの2つの解像度です。

　実は2013年にリリースされたHaswellアーキテクチャーのプロセッサーを搭載するモデル以降、ハードウェアの仕様上は4K出力が可能なのですが、OS Xではなぜか封じ込められていました。実際に、2014年にリリースされたEarly 2014モデルのMacBook Airを、デル(株)の23.8インチ4Kディスプレー「UP2414Q」に接続しても、1920×1080ドット（1080p）でしか表示されません。

　「解像度」を「変更」に切り替えると、1080p、1080i、720p、1600×900の4つの解像度が選べますが、やはり4Kには非対応。リフレッシュレートは24ヘルツに変更可能なのですが、画面表示が乱れるうえ選べる解像度は同じでした。

　一方、Haswell、Haswell Refreshを搭載する2013年、2014年にリリースされたMacBook Airでは、Windowsならフツーに4K出力が可能です。つまり、OS X側が制限してるだけです。

　では、Broadwell搭載のMacBook Airを4KディスプレーのUP2414Qに接続してみましょう。すると、「システム環境設定」の「ディスプレイ」の表示内容がガラっと変わります。「ディスプレイのデフォルト」の表示解像度は1920×1080ドットとなっており、UP2414Qの実解像度である3840×2160ドットの4分の1、つまりRetina表示となっています。

　「解像度」を「変更」に切り替えると、Retinaディスプレーを搭載したiMacやMacBook Proと同様に、文字を拡大からスペースを拡大まで5段階の解像度を選べるようになります。選べる解像度は、1504×846、1920×1080、2304×1296、2560×1440、3008×1692ドットの5種類です。



デル(株)のUP2414Qは、23.8インチの4Kディスプレーで表示解像度は最大3840x2160ドット。

　なお、どのメーカーの4Kディスプレーを使っても規格上は出力可能ですが、Appleがサポートページで動作確認機種として明記しているのは、PN-K321（シャープ）、PQ321Q（ASUS）、UP2414Q（Dell）、UP3214Q（Dell）、TC-L65WT600（パナソニック）、31MU97（LG）——の5機種です。なおLGの31MU97は、OS X Yosemite以上での対応となります。

　さて3月17日発売の週刊アスキーでは、ここで紹介したMacBook Airだけでなく、MacBook Pro RetinaやApple Watch、そして大注目の12インチMacBook Retinaまでを、これでもか！というボリュームで詳しく紹介しています。ぜひとも、書店や駅の売店、コンビニなどで手にとってチェックしてみてください。もちろん、オンライン書店でも取り扱っていますよ！