日本通信とVAIO社が協業して「VAIOブランドのスマホを出すよ」という公式発表がされたのが昨年12月25日。そこから、当初は2015年1月中に出てくるといわれていたけれど、1月の最後の日の日本通信が決算で出てきたのはなんと外箱だけ。
ブラックベースにVAIOロゴだけという箱の外観だけでも心おどった。しかし、2月にこそ発売されると思ったら、これまた2月末ギリギリに日本通信の広報ページに、3月12日に発表するよという発表。
はたしてどれだけ待たされるんだろう?というジレンマと、だんだんと大きくなる期待。そしてようやく迎えた発表の日。
3月12日に開示された日本通信の『VAIO Phone』のページが公開され、報道機関向けの発表会も行なわれていて、まぁここからが大変だったというか、ここまでTwitterのタイムラインが速い流れになるとは予想もしていなかったけど、それやもうスゴかった。
●VAIO Phoneのデザイン
まだ、実機を触ってない状態で言うのもアレだけど、スマホのスタンダードな一枚板で角の部分流れるカーブラインもわりと一般的にあるデザイン。
気になっていたVAIOロゴは、正面の下の位置と背面の上部にあるのを確認。背面はガラス素材になっていてここはXperia Zシリーズと同様に質感が高く感じられる部分だろうし、そのわりに本体質量が130グラムと軽そう。
恐ろしく懸念していた通信キャリアロゴ(日本通信とかb-mobile)はなくてスッキリ。壁紙はVAIO社のノートPCに採用されている壁紙がそのまま入ってきたのは予想したとおりだった。
●VAIO Phoneの登場について
↑以前『Xperia SX SO-05D』にVAIOの壁紙をいれて、本体ロゴをPhotoshopで加工した妄想VAIOスマホ。 |
基本スペックについては、ベンチマークサイトに載っていた内容そのままで、このワンクッションがあったおかげか、そこまで大きな衝撃は受けなかった。
もちろん折りたたみ変形ギミックではないにしても、ディスプレーありきのスマホの中でもあえて違うデザインテイストと機能を多少なりとも盛り込んでくる事を期待してなかったといったらウソになる。けれど、自分の期待値の中で最悪の事態を考えていたというか、この短期間に協業の話が進んで、VAIOとしての“想い”をODMでつくられる本体にどこまで入れられるのか? という疑念もあった。なので、今回はこういう形で出てきたという事実はわりと冷静に受け止めていた。
もともとVAIOスマホを出すよというアナウンスからここまで3ヵ月もの時間がかかったことと、日本通信の決算期にMVNO市場でエントリースマホ(二流)ではなくミッドレンジとして出すと大きく明言してしまったこと。そして、今回の“VAIO”というブランドを冠した上での本体のスペックと実際に販売される価格。これらが原因で、ツッコミの集中砲火を浴びてしまうという例を見てしまった気がする。
それでも、あえて理解したうえでも自分は『VAIO Phone』を買おうと思う。その理由は、これがVAIOの名前がついた初めてのスマホだから。
かなりコレクター目線になるのだけれど、ソニー(当時ソニー・エリクソン)がスマホを出した時(Xperia X1)もHTCのOEMだったこともあれば(OSはWindows Mobile)、国内では初となったAndroid端末のXperia X10が出てきた当初は盛大に叩かれていたこともあった。それを経て今となってはどちらも持っていたい端末になっている。
純粋にVAIOロゴの入った、そして不要なロゴの入らない“素のVAIO Phone”という筐体を成しているだけでも買いたいというベクトルが働く。
それに、過去に発売された大好きな端末を懐かしんでも、現状のスペック要件に足りなくて最新のOSやアプリが動かなくて結局は実用として耐えられないものもあった。その点、『VAIO Phone』は最新のAndroid 5.0(Lolipop)が入っていて、今まさに使えるものになっている。
↑VAIO PhoneはAndroid5.0を標準で搭載。 |
えぇ、それだけの理由で買うのはアナタだけでしょ? と突っ込まれそうだけども。
17年積み上げてきた実績で成り立ってきたVAIOというブランドを消費して、今回初めてWindows PCというもともとの枠から飛び出した初代スマホ『VAIO Phone』が出てきた事は間違いないし、このチャレンジからまたセカンドモデル、サードモデルともっと進化してきてくれることを期待してみよう。
と、オチにも説得力もないので、VAIO Phone買いました。ヨドバシカメラで一括5万5080円! ちょっと高いなー、と思ってたけど5508ポイントの還元もついたのでオススメです(価格とポイントは記事掲載時のものです)。
(2015年3月16日21:50訂正:記事初出時、本部の一部に誤字がありました。お詫びして訂正いたします。)
●関連サイト
・ソニーが基本的に好き。 該当記事
・日本通信 VAIO Phone製品ページ
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