サラリーマンも確定申告で節税できる
住宅ローンや医療費などまとまった支出があるなら、サラリーマンも確定申告で還付金を得られるチャンス。でも、確定申告のことがよくわからない……青色申告と白色申告はどちらがいいのか? など、確定申告で悩むあれこれをササッとおさらいしておこう。
確定申告すれば各種控除でサラリーマンも節税できる
●住宅ローンを控除
新築、改築、マンション購入など、住宅取得のための借入金残高の1%を所得税額から控除できる。
●医療費を控除
病気やケガ、出産などでかかった扶養家族の医療費、薬品代なども控除対象となる。
●寄付金や義援金など
災害義援金、ふるさと納税、政党への寄付などを所得控除できる。なお、お寺へのお布施は対象外。
確定申告のとき青色申告と白色申告はどちらを選べばいい?
確定申告には“青色申告”と“白色申告”の2種類があるいのだが、会社から給料をもらっている一般的なサラリーマンなら、白色で構わない。
自営業者や個人事業主などが利用している青色申告は、詳細な収支帳簿の提出義務があるなど条件は厳しいのが、特別控除65万円などの優遇措置がある点が大きなメリット。ただし、確定申告を行なうまでに事前承認が必要なので今から青色に切り替えることはできない。
一方、白色は、帳簿の記録義務はあるものの提出義務がなく、青色に比べて確定申告での事務処理負担が少ないところがメリットだ。ただし、青色のような優遇措置はない。白色は、サラリーマンでも、自営業者や個人事業主でも利用できる。
迷信? ウワサはホント!? 確定申告Q&A
(回答 弥生 スモールビジネス応援プロジェクト)
Q1●確定申告書に税理士印があると、税務調査されないというのはホント?
A1●税理士がチェックしていれば不備が少なく、そのぶん確定申告で調査されることが少ないと考えられます。とはいえ、申告書に不備がったり、前年から大きく変化があった場合は、確定申告で調査対象になる可能性が高くなります。
税理士印があればフリーパス?
↑税理士が印ればフリーパスというのは迷信で、税務署でちゃんとチェックされている。 |
Q2●青色申告は必ず初年度、税務調査が入るというのはホント?
A2●全くそんな事実はありません。税務調査が入るのは、確定申告での申告内容がおかしいなどというのが理由です。白色でも前年に比べて大きな変化があった場合は、確定申告で調査対象になる可能性が高くなります。また、「青色申告は税務調査が入りやすい」というウワサもあるようですが、まっとうに申告している人には、確定申告時にそう簡単に調査は入りません。
Q3●確定申告の申告期日または期限以降に申告書を提出すると?
A3●納めるべき税金がある場合、確定申告の申告期限以降だと延滞税が課されることがあります。また、確定申告をしないと“無申告加算税”も課されてしまいます。一方、所得税を源泉徴収済みで、確定申告で還付金を受ける場合は、確定申告期間と関係なく、該当年の翌年1月1日から5年間申告書を提出できます。
Q4●確定申告で提出期限ギリギリだと窓口が混雑してチェックが甘くなる?
A4●確定申告での書類提出が期限ギリギリだからといってチェックが甘くなることはありません。むしろ混雑のため、確定申告受付の窓口で待たされることがありえます。一方、e-Taxなら、確定申告の提出期限ギリギリでも窓口に出向く必要がなく、待たされることもありません。
期限ギリギリは激混み!
↑期限ギリギリだと窓口もe-Taxのサーバーも混み合うので、確定申告はお早めに。
Q5●確定申告での白色申告で帳簿を記帳していなかったらどうなる?
A5●確定申告での白色申告に帳簿の提出義務はありませんが、もし、税務調査に入られた場合、帳簿で申告内容を確認できないとペナルティーを課される場合があります。日々の合計金額をまとめて記録するなど簡易な方法でもよいとされているので、日頃から確定申告を意識して怠らずに記録を残しましょう。
●関連サイト
e-Tax 国税電子申告・納税システム
弥生 スモールビジネス応援プロジェクト
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