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死後にフェイスブックのアップデートが可能に

2015年03月06日 14時00分更新

フェイスブックが死後の追悼オプションをユーザーに提供。(ReadWrite Japan提供記事)

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ソーシャルメディア・サイトは我々の人生の曲折を記録するのに長けている。しかし、いつか必ずやってくる人生の終わりに関してはいまひとつだった。

例えばフェイスブックでは、あるユーザーの死去が報告済みでも、何の変更も加えることができずに幽霊の記念碑と化してしまったアカウントに関して、友人や家族はどうすることもできなかった―遺族や見ず知らずの人の投稿を同様に表示し続けるのだが、その人はもうこの世にいないのだ(しばらくの間、故人のアカウントが謎の「いいね!」を投稿し続けることもあった)。

幸いなことに、そういった事情が変わり始めるようだ。フェイスブックは今月、自分が死んだ場合にアカウントやデータを管理する代理人―家族の一員、友人、誰か信頼できる人など―を選ぶことができる新機能を発表している。フェイスブックが「legacy contact」と呼ぶこの機能により、故人を追悼するものとして、プロフィールを適切に管理することができるようになる。

フェイスブックが報道発表でその目的を説明している。同社は、死後に自分のアカウントに起きることをよりコントロール可能にし、愛する人を亡くして悲嘆する人々によりよいサポートを提供するというものだ。

死とともにフェイスブックの更新を

「ある人を記念する際に最も重要なことの一つは、彼らがどのような人物だったか、あなたにとってどんな人だったのか、その結果、あなたは何を失ったのかという話をすることです」。カリフォルニア大学アーバイン校のジェド・ブルベイカーはこう述べている。フェイスブックのlegacy contactプロジェクトは、死後のデジタル世界に関する彼の博士研究に直接関連するもので、彼は同プロジェクトの「学術協力者」である。

ブルベイカーはこのように続けている。

私の研究では、人は故人について投稿した思い出を語り、追悼プロフィールを最大限活用し、それぞれがそのことをシェアしていくのです。しかし、時にはこのようなプロフィールを不快に感じることもあります。それを見てどのように振舞っていいか分からない人もいるのです。

理想的には、フェイスブックの「legacy contact」によって、追悼プロフィールをそのまま維持することが保障されるだろう。代理人はプロフィールやカバー写真の変更、新しい友人リクエストの承認、故人のタイムライントップに固定するメッセージの投稿などが可能になる―例えば、詳細な死亡告知を求めたり、告別式の日時や場所を公表したりするには有用な方法だ。

また、あなたの死後に、代理人がlegacy contactを使ってフェイスブックのプロフィールやタイムラインのアーカイブをダウンロードするのを明確に許可することも可能だ。しかしその際、legacy contactは、故人の名前でログインすることはできないし、ダイレクトメッセージにアクセスすることもできない仕様となっている。

もちろん、legacy contactの選択は義務ではない。そして、もしもデジタル遺産を全く残したくないのであれば、それも可能だ。フェイスブックでは現在、死に際してあなたのアカウントや関連する個人情報の削除が依頼可能となっている。

フェイスブックに誰かの死亡報告を行う方法は以前と同様のままだ。故人を知っている人物はフェイスブックのヘルプから、フォームを通して、当該アカウントを追悼アカウントとするよう依頼することができる。

パブリックに、オンラインで故人を悼む

今日の、パブリックで、ソーシャルメディアでを介した死に際するコミュニケーションは、米国市民になじみのある、プライベートで密かに行われる慣例からの大転換を象徴している。それはヴィクトリア朝における死後の記念写真のように、死が人々の会話の種へと変化した時代を思い起こさせる。

現在、葬式用の自画撮りが流行しているという。しばしば10代の若者によって撮られ、概して彼らの日常生活から遠く離れた死というテーマについて、彼らの思いが表現されているという。その行為は、ヴィクトリア朝の古い慣例から遠からぬところにあるのだ。そのような写真をオンラインに投稿することにより、死に対しての矛盾した態度を表現することができるだけでなく、同時に似たような思いを経験している他者と視覚的につながることも可能になったのだ。

ソーシャルメディアによって、死に直面することは当たり前のできごとになっている。フェイスブックでは、BuzzFeedの質問や、ネコの動画、子供の誕生や結婚のお知らせ、ニュース記事へのリンクにはさまれて、誰かの死についての投稿に遭遇することがある。そして、もしあなたがそれについて考えるなら、紛れもなく意味のあることだ。結局のところ、死というのは生の別の一面なのだから。

「死というのは、我々のソーシャルメディアが流すものの一部にすぎません。ソーシャルメディアはそれを読む場でもあるのです」とブルベイカーは述べている。「もちろん、我々はラップトップでニュースフィードを見ますが、駐車場に止めた車から歩いている間に携帯で見ることもあります。そのことからも分かるように、悲しみや死に遭遇することは毎日の経験、日常生活の一部になったのです」

トップ画像提供:Eddy Van 3000

Alicia Eler
[原文]


 

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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。
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