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アップル、iOSのバグ対策にユーザーのさらなる助けを求める

2015年03月05日 09時30分更新

ユーザーは3月にiOS 8.3のベータ版テストが可能だ。(ReadWrite Japan提供記事)

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昨年リリースされたiOSは、バグだらけのものだった。そのことからアップルは、問題がユーザーに降りかかる前に、バグを発見する必要性を痛感したようだ。同社は、プレリリース版iOSのテストに際し、ユーザーに協力を仰ぐことを含め、あらゆる準備をしているようだ。

9to5Macによると、アップルは3月中旬にiOSのまさに最初のパブリックベータ版を公開し、ユーザーはiOS 8.3を早々にテストできる予定だという。現在のiOSは、バージョン8.1.3なので、少々先のバージョンまで開発が進んでいるようだ。アップルは、現在開発者向けに提供中のiOS 8.2にも、テスト&リリースという伝統的なプロセスを用いている。報道によると、アップルは夏にiOS 9パブリックベータ版のリリースを続けて行うという。

開発者向けのリリーススケジュールは多少混乱を招いているかもしれない(※)が、全体的な動き自体はいくつかの点で理にかなっている。すなわち、昨年経験した、ユーザーとの関係悪化を成功に変えるということだ。

※開発者向けに、8.2と8.3が共に提供され、8.2がリリースされないうちに最近2回も8.3ベータ版の更新があった。

失敗を成功に変える

昨秋、iOS 8は、ユーザーに苦痛をもたらした。さまざまなバグによって通話が妨げられたり、写真の同期やメッセージ、その他にもデータや機能を台無しにした。どの問題も実際にiPhoneの売上に影響することはなかったが、バグがなければもっと売れていたに違いない。

パブリックベータ版によって、アップルはファンに新機能を早々に試してもらいながら、バグを見つける絶好の機会を得ることになる。続々と参加者が加わって、数多くのテスターがベータ版を手にすることになるだろう。そうなれば、実際にソフトウェアの性能を試してもらい、早期にバグを発見する確率も跳ね上がるというわけだ。いわばアップルは、バグを潰すモグラ叩きゲームに必要な、巨大な木槌を手に入れるのだ。

もちろん、同社にとってはもう一つ明白な利点があるだろう。パブリックベータ版ならば、バグがそこかしこで発見されても、織り込み済みの言い訳ができるということだ。「これはベータ版のソフトウェアなんですよ!そうなるのはわかっていたでしょう!」

アップルは、以前にもMac OS Xにこのプロセスを用いたのだが、iOSのパブリックベータ版公開は初めてとなる。同社は2014年10月の最終リリースに先駆けて「Yosemite 」(OS X 10.10)のベータ版を公開し、規約に同意した最初の100万人にまずベータ版利用を許可した(今後のOS Xバージョン10.10.3でも同じプロセスが採られる予定だ)。

iOSベータ版テストへの参加は、狭き門となるかもしれない。9to5Macの記事によれば、同社は「独占的」な雰囲気を維持するために、iOSのテスターを10万人のみ受け入れる予定だという。

コードネーム「Stowe」と呼ばれるiOS 8.3の開発者向けバージョンは、今月初めに公開された。それには、ワイヤレスCarPlayのサポートとともに、複数のバグの修正と改善が含まれていた。

トップ画像(元画像)提供:Library Of Congress

Adriana Lee
[原文]


 

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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。
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