スマートフォン泥棒もアクティベーションロックにはお手上げのようだ。(ReadWrite Japan提供記事)
スマートフォンのキルスイッチが盗難予防になるという考えは実際に正しかったといえそうだ。
ロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコの三都市では、アップルがiPhoneにキルスイッチを組み込んで以来、その盗難件数が減った。犯罪件数としての減少は緩やかなものだが、これはかなり急な減少だと考えるべきだ。
アップルはこの機能を一年半前にiPhoneに実装した。それ以来ニューヨーク当局によるとiPhoneの盗難は25%減少した。サンフランシスコでは40%減少し、ロンドンでは半分にまで件数が下がったという。これも全て電話を事実上壊れて使い物にならなくさせるソフトのおかげだ。
これら三都市の当局はこの結果について共同で声明を発表した。
このニュースはロンドン市長 ボリス・ジョンソン、サンフランシスコ検事 ジョージ・ガスコン、ニューヨーク検事 エリック・シュナイデルマンにとって満足の行くものだろう。三者はキルスイッチの装備の法律による義務化について議論を行った。
米国ではミネソタ及びカリフォルニアの他に、キルスイッチ法がある州は殆ど無い。カリフォルニアでは最も強力な法案が去年議会を通過したばかりだが、まだ施法には至っていない。最もよく盗まれるスマートフォンのメーカーであるアップルは、自発的にアクティベーションロックと名付けられた機能を2013年8月に製品に組み込んだ。この機能は非常に人気のある最新のiPhone 6や6 Plusでも根本的な部分で在り続けている。
サムスンやグーグルもキルスイッチ機能を実装した。マイクロソフトも将来のWindows Phoneでこの機能を追加する予定だ。モバイル業界はキルスイッチという考えにはオープンのようだが、デフォルトではなくユーザーの許可を得た上で有効にした方がいいと考えているようだ。この事でスマートフォンメーカー、キャリア、モバイル商取引団体のCTIAがカリフォルニアのキルスイッチ義務化法案に異を唱えている。
クレイトン大のデータ・分析科学の准教授ウィリアム・ダックワースによると、米国の消費者達は盗難にあった電話の買い直しの為に年間5.8億ドル消費しているという。全国消費者連盟による2012年の統計が明らかにする所によれば、米国内の160万人の人々が電話の盗難にあったことがあるという。
トップ画像提供:Jonas
Adriana Lee
[原文]
ReadWrite Japan
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スマートフォンのキルスイッチが電話盗難を撲滅する
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