ハック可能な製品は安いが、実店舗で買うと高い。(ReadWrite Japan提供記事)
わが国はRadioShackに別れを告げる。同チェーンはあらゆるものを保存する博物館的な店であり、80年代後半から90年代初めの電気製品店の姿を守っていた。
先週木曜、この昔ながらの電気製品チェーンは破産保護申請を行ったが、驚くには値しない。売上の低迷や、CueCat―顧客自身が広告を読み取る、バーコード読み取り機―のような、たいした効果を生まない投資が積み重なり、今日の結果を導いたのだ。
以前RadioShackの従業員だったジョン・ボワは、2014年12月が同社の最後のホリデーシーズンになるだろうと確信し、11月にRadioShackへの追悼文を書いた。
「RadioShackは腐った職場で、概していい店というわけではないし、経営を維持するのは困難だろう」とボワは苦言を呈している。
それでも、MakerたちはRadioShackがなくなるのを寂しがるだろう
しかし、電子機器のDIYを熱心に支持する者―人気の業界用語で「Maker」と呼ばれている―として、店がなくなるのは残念だ。私はいつも近所のRadioShackで抵抗器や回路板やガラクタを買っていた。
同社最後に前向きな自助努力も行ってはいる。ハック可能なハードウェアを積極的に仕入れ、ArduinoやRaspberry Pi、売れそうなあらゆる外付け部品を品揃えしたのだ。約1億3,500万人のMakerを自負する大人が存在し、Makerムーブメントが毎年全世界で売上290億ドルを記録していることを考えれば、それは賢明な手段だ。
実際、1921年にボストンでアマチュア無線と部品の販売店としてスタートしたRadioShackにとって、これは非常に簡単なことだった。同社は機械いじり愛好家に商品を提供してきた企業だからだ。だが、いま問題なのは、Makerムーブメントによって電子機器のDIYハッキングが人気になった一方で、それがお金のかかる趣味ではないということだ。あらゆるMaker FaireやTechShop、オンラインの小売業者らにその290億ドルが行きわたるとすれば、RadioShackの取り分は大して残らない。
ここしばらく、RadioShackには不吉な前兆があった。11月、同社は操業を続けるために融資を受けたが、長期的な計画はないとCEOは予告していた。現在、同社が終焉を迎えることはほぼ確実であり、Sprintや、アマゾンのような企業までもが店舗を買い上げようと奔走している。
皆さんと同じく、ネットで電子部品を買う時が私にも来たようだ。
トップ画像提供:Eduardo P, Wikimedia Commons
Lauren Orsini
[原文]
ReadWrite Japan
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※本記事はReadWrite Japanからの転載です。
MakerムーブメントもRadioShackを救えなかった
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