NTTは2020年に向けて、“競技空間をまるごとリアルタイムに日本国内はもとより世界へ配信する”と発表。そのために今までにない超高臨場感につながる伝送技術として“イマーシブテレプレゼンス技術Kirari!”を研究開発しているという。
イマーシブテレプレゼンス技術Kirari!は、映像圧縮規格“H.265/HEVC”(4K以上の映像の高解像度映像の圧縮規格で、MPEG4/AVCに代わる次世代圧縮方式として注目されている)や、高臨場感メディア同期技術“Advanced MMT”などを組み合わせた技術。
スポーツ選手の映像や音声だけではなく、先週のいる空間情報や環境情報も伝送し、プロジェクションマッピングで3D再現するという。
NTTによれば、サッカー競技を体育館に転送する場合、選手などの被写体は座標・形状を競技会場でリアルタイムに計測し、映し出すべき被写体を実物大で切り出して伝送。被写体以外の映像・音響空間、照明情報などは、Advanced MMTで伝送先の環境、再現空間の情報(スピーカーのセッティング、照明機器やプロジェクターの数など)によって、自動的に再構成するための情報を算出するという。
つまり、パブリックビューイングのように各地に点在する会場それぞれの設備に合わせて、最適な臨場感が得られるように調整できるということだ。
上記のNTTのイメージ画像を見ると、まるで未来を描いた映画のワンシーンのような、スポーツ中継が楽しめそう。また、プロジェクションマッピングでのホログラフなら、3Dメガネをかけるといったストレスもなさそうなのがイイ。2020年と言えば、東京オリンピックの年。メダルを争う決定的瞬間を、大勢で盛り上がりながら観られることを期待したい。
■関連サイト
NTTニュースリリース
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります