ダイエットの大敵は糖質。しかし、主食であるご飯やパン、麺類は糖質の塊だ。
「パンがだめなら“おでん”を食べればいい」
それが本書の主張だ。
お昼ご飯、うどんなど通常の主食を控えて……。 |
↓↓↓↓↓
おでんをメインにすればオーケー。 |
ズバリ、やせたいならコンビニでおでんを買いなさい
鳴海淳義氏著『やせたいならコンビニでおでんを買いなさい』(日経BP社刊)では、コンビニの定番である“おでん”を活用したダイエット法を提唱している。
各コンビニで扱っているおでんは、今は冬だけに限らず1年間のうち長い期間販売している。
しかし、はたしておでんは主食になるものなのか 。ご飯などに比べ満足できないのではないか?
・おにぎり+パン→おでん 300kcl以上マイナス!?
では、考えてみる。
例えばとある日の昼、コンビニでおにぎり1つとパン1つを食べるとする。かなりあっさりした食事であるが、それでもおにぎりは約200kcal、パンは300kcalとなると約500kcalを摂取することになる。
この食事をおでんに置き換えるとして、仮にダイコン(約12kcal)、牛すじ(約32kcal)、はんぺん(約38kcal)、焼きどうふ(72kcal)、昆布巻(約7.5kcal)を選ぶとすると、たっぷり5点食べても約161.5kcal。おにぎりとパンだけのやや味気ない食事に比べて、ボリューム感もある上にカロリーは3分の1以下とヘルシーなのだ。
・おでんはダイエットの敵である糖質控えめ
加えて単に低カロリーなだけではなく、おでんの具であるダイコン、昆布巻、タマゴなどはダイエットの大敵である糖質が低いため、いくら食べたも太りにくい。
コンビニのおでんはヘルシーであるとすでに周知されていると思うが、本書ではあらためてダイエットに向いた具の選び方なども案内しており、「実際におでんダイエットで10.5kg痩せた」という著者の体験が書かれているので説得力がある。
・酒と肉はダイエット中もアリ!!
さらに本書では呑兵衛にはうれしいことに、食事をおでんに置き換えるのは一食だけで、夜は酒を飲みに行っても良いとしている。
お酒を飲んでもオーケー。ただし、ビールは太りやすいのでハイボールに置き換える。 |
飲みに行くときのポイントは、ビールの代わりに“ハイボール”を頼むこと。蒸留酒であるウィスキーは糖質を基本的にふくまないため、いくら飲んでも太りにくいのだ。
また、肉を食べても良し。
ダイエット中でもお肉は食べても良し。タレが高カロリーなので気を付けること。 |
肉はタンパク質の塊なので、脂質が少ないものを選べば脂肪には直結しないのだ。例えば、焼肉を食べるとしたら意外に高カロリーな“タレ”を控えて塩で味付けすれば問題ないということ。
昼ご飯をおでんメインにすれば、お酒オーケー、肉オーケーというダイエット方法。なんとゆるいのだろう!!
ガチでダイエットをがんばるというより、コンビニを味方につけることで精神的に負担を少なく体重を減らすススメとなっている。ダイエットに一心不乱に取り組むほどの時間や精神的な余裕がない人には向いている。(本書では運動に関してはあまり触れていないので、それもゆるくてありがたい)
・それでもコンビニはダイエットにとって危険な場所じゃないのか……
しかし本書でも語られているように、従来ダイエットにコンビニは大敵といわれていた。なぜならコンビニには甘い誘惑が溢れている。高カロリーのお弁当に、いつでも熱々のホットスナック、常に新商品が並ぶ菓子の棚、本格志向になりつつあるスイーツ系などなど。最近は“サラダチキン”や“ふすまパン”など、ヘルシー志向の商品も多く出ているが、それでもコンビニは食の欲望が詰まった場所であることには変わりない。
翻って自分のことを考えてみる。
たぶん問題は飲み会の後にほろ酔いでコンビニに立ち寄った時だ。買い足しの酒と、つまみのスナックにチョコ菓子、しめのスイーツに翌朝分のパン、ジュースをカゴにどかっと入れ、しまいにはレジで目についた唐揚げまで買ってしまう。お酒で欲望のタガが外れたことで、ストレス発散とばかりに好きなものを買ってしまうのだ。
そうか、そんなときにもおでんを買うといいのかもしれない。
おでんを鍋からひとつずつ選ぶ作業は楽しみがあり、ストレス発散にもなりそうだ。スナック菓子や唐揚げなどに比べたら、おでんであれば何を選ぼうともカロリーはたかがしれている。
「主食をおでん」にのほかに、呑兵衛女子の私としては「酒のしめにおでん」も提唱したい。
コンビニのおでんはヘルシーなのだ! |
-
1,188円
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります