自動補正とInstagramのトイカメラ風フィルターを駆使して、写真の質をごまかすのはもうやめよう。スタートアップ企業が開発中のiPhoneケース「リロンチ・カメラ」(Relonch Camera)を装着すれば、カメラの限界は超えられそうだ。
百聞は一見にしかず、昨年のカメラ展示会フォトキナ2014で、開発元が試作品を使って撮った写真を見るのが一番早い。
以上の写真はすべて無加工。明るく、描写はくっきり、ボケもいい感じだ。開発元は「雑誌品質」の写真が撮れると謳う。少なくとも普通にiPhoneで撮影できる写真の世界をはるかに超えている。
画質の良さはiPhoneケースでありながらAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載するため。もはや完璧なデジカメだ。元写真のEXIFを見るとレンズの焦点距離は45mm、F値は2.0のようだ。
LightningコネクターにiPhoneを接続するだけで使える。BluetoothやWi-Fiを使わず面倒がない。ケースに専用のストラップをつけて首からぶらさげることもできるそうだ。
価格は499ドル(約5万8900円)で予約受付中、出荷予定は今年末。iPhoneケースとしてはかなり高価だが、写真をネットに公開できるコンパクトデジカメとして考えれば妥当にも思える。
開発元が目指したのは、解像度競争とは違う視点でカメラを開発すること。iPhoneでInstagramの写真を見るなら640×640ドットの解像度で美しい写真が撮れるカメラがあればいいという考えだ。
趣味はもちろん、我々のようなメディアもちょっとした取材ではiPhoneで撮影を済ませることが増えてきた。リロンチを使って本当に雑誌に掲載する写真を撮るときが訪れるかもしれない。
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