USB充電器並みのサイズにギュッと詰まってます。
中国の注目スマホメーカー シャオミ(Xiaomi)が、Android搭載のテレビ向け端末『Mi Box Mini』を発表しました。
サイズはちょうどUSB充電器ぐらい、指でつまめる程度の本体には、1.3GHzのクアッドコアや1GBのメモリー、11n無線LANやフルHD出力可能なHDMIなどを搭載。Bluetooth接続のリモコンが付属し、大画面テレビに出力して利用するスタイルです。
クレジットカードの1/3サイズの基板に、282もの部品を実装してコンパクトさを追求しています。折りたたみ式のAC端子も内蔵しているので、旅先などでも直接コンセントに挿して手軽に利用できるのは、なかなか考えられています。Google Playには非対応ですが、独自ストアからダウンロードしたAndroidアプリは動作します。これで価格は4000円を切っているのですから、かなり魅力的な端末ではないでしょうか。
しかし、これだけでは従来の“Android Stick”や“Androidセットトップボックス”が強化されただけです。いままで数多くのAndroid Stickが発表されてきましたが、爆発的に普及したものはほとんどないのが現状です。たんなるAndroidの画面がテレビに写っただけでは、テレビ番組や映画には勝てなかったということです。
シャオミの『Mi Box Mini』には、大きなアドバンテージがあります。
インターネットTV局のGiTVと手を組んで、映画やテレビドラマに人気番組、アニメなど、実に14万以上の合法的なコンテンツが発売当初から利用できるようになっているのです。詳細は不明ですが、日本のアニメや3Dコンテンツもあるようです。つまり、これだけでもふつうのテレビ以上の機能があることになります。(しかしコンテンツ利用料金についてはわかりませんでした)。
中国の有料コンテンツ市場状況がわからないのですが、同社のスマホを購入するような富裕層であれば、1番組ごとの有料コンテンツであってもかなり利用するような気がします。
今までのシャオミは、日本のように小さな特殊市場向けには販売しませんでしたし、今後もしばらくはやらないでしょう。つまり、いますぐなら、他のメーカーにとっては大チャンスだと思うのですが……、難しいでしょうか。
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