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3G対応の極小Android機やペット向け端末も登場 ウェアラブルEXPOレポート

2015年01月14日 14時00分更新

 東京ビッグサイトで1月14日から16日まで開催中の“第1回ウェアラブルEXPO”では、メガネ、リストバンドなどといった装着型デバイスの技術展示や商談などが行なわれています。ガジェット好きとしては有名なメーカーや事業者も参加していたので、それらを中心に出展内容をご紹介。

●3G対応の超小型Android機を参考出展

ウェアラブルEXPO

 格安SIMなども手がけるISPのビッグローブはAndroid4.2(Jelly Bean)搭載で3G(データ&通話)対応の小型モジュールを参考出展していました。まだ商品化の見通しや価格など具体的な内容は決まっていないとのことでしたが、展示されていた実機はAndroid4.2が問題なく動いており、ブラウザーなどの各種アプリも動作していました。

ウェアラブルEXPO
↑側面には電源ボタンなどを配置。ナノSIMを内蔵しますが、入れ替えるには分解が必要。その際に防水性能が失われてしまうため、“SIMの交換は不可”と案内しているそうです。
ウェアラブルEXPO
↑様々な形状とカラーのバンドも用意。

 ディスプレーは1.6インチ220×176ドットのタッチ液晶、CPUは1.3GHzのデュアルコア、メモリー 512MB、ストレージ1GB。IPX5/7相当の防水性能、IP5X相当の防じん性能をもっており、GPSや加速度センサーも搭載します。腕時計やストラップとして使えるカバーも用意されており、個人向けの活動量計や子ども向けの腕時計、法人などでの通信端末としての利用が期待されています。


●重さ68グラムのサイクリング向けメガネが今春登場

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 2014年11月から国内でのFitbit端末の取り扱いを開始した美貴本は、カナダ・Recon社製のグラス型デバイス『Recon Jet』の国内販売モデルを展示。今春発売予定で、価格は未定とのことですが、国外では699ドル(約8万4000円)で販売されており、その前後を予定しているそうです。

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↑モジュール部。中央の黒く光る正方形の部分はタッチセンサーになっている。

 Recon JetはAndroid4.4を内蔵したグラス型端末。デュアルコアCPUに1GBのメモリー、8GBのストレージを搭載。右側には小型スクリーンが配置されており、解像度はWQVGA。

 サイクリング時には現在の走行速度などを表示するほか、500万画素の内蔵カメラで720p画質の静止画や動画も撮影可能。GPSも内蔵しているため、撮影したデータは自宅などでGoogleマップ上で確認することもできます。また、Recon社は専用SDKも配布しているので、Recon Jetで動くアプリは自由に開発できます。


●ペットがBeaconで見つかるスマート迷子札

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 AnicallはペットにつけるBeacon端末『つながるコル』を展示。近くにつながるコルを付けたペットが近づくとiOS向けアプリが検知。足跡機能を備え、すれ違ったペットの名前がわかるほか、飼い主がペットを“迷子”に設定すると、近くにいる人に通知が出るようになります。

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 今年3月から提供を開始する予定で価格は現在未定としながら、現地担当者によると、ビーコン自体は約3000円ほどになるとのこと。また、同社はペット向けライフログ端末『しらせるアム』など今後も新製品をリリース予定です。


 先日ラスベガスで開催されていたIT&家電の大型展示会“CES2015”でもウェアラブル方面は大きな盛り上がりを見せていました。今回の展示会では、法人向けやウェアラブル端末を支える技術の展示も多く、自分たちの見えないところや別の分野の現場でウェアラブル機器がより一層活躍しそうです。

●関連サイト
ウェアラブルEXPO公式サイト

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