会期後半になると毎回「今年のCESはどうだったかな?」と振り返るわけですが、CES2015は正直言ってめちゃくちゃ面白かった。
CESには例年、スタートアップ企業を集めた「エウレカパーク」というエリアがあります。事前情報で、このエリアが巨大になるらしいと聞いてましたが、正式MAPを見てみてびっくり。エウレカパークだけで昨年比2倍の大きさ。しかも、エウレカパークのあるSandsというカンファレンスホールのマップをみると、エウレカパーク以外の周辺展示エリア名も、「スマートウォッチ」や「フィットネス」や「スマートホーム」などで、要するにIoT村になっていたというわけです。
ここからしばらく、エウレカパーク/Sands関連の記事を連続で出していくのでぜひご覧ください。まず1本目はこちらから。
■Tech系で一番の話題だったCerevo『XON SNOW−1』
セレボブース。岩佐CEO自らがSNOW−1に乗って、機能説明や質問に答えていた。中腰で立ちっぱなしの苦労も、Top Tech of CES2015 Award受賞ですべて報われたでしょう。 |
スノボ向けセンサー付きバインディング『SNOW−1』(既報の記事はこちら)を発表したセレボがブース出展していたのはまさにココ。
ブースにはひっきりなしに来場者が訪れていました。
これまで、Ustreamカメラ『CerevoCam』にはじまり、LiveShell、LiveShell Pro、そしてスマート電源タップ『OTTO』といったネットワークレディなプロダクトを発表してきたセレボですが、スポーツ/フィットネスジャンルには初参入。ただし、競合の多い自転車向けではなくあえてスノーボードというところが、グローバルニッチを狙って製品投下をしているセレボらしいところでしょう。
SNOW−1の動作画面。スクリーンショットではなく、実際に圧力のかかっている部分がアプリ上で表示される動展示でした。 |
バインディング部分のみの展示も。手書きの「Please Dont Touch」がイイ味を出しています。 |
ブースには発表から発売までの開発に1年以上をかけ、今月からついに発売開始されるLiveWedgeの展示も。SNOW−1が話題になりすぎて、空気気味になってたのはもったいない気がしてしまいますね。 |
ちなみに今回、セレボはSNOW−1でCES DAILYというCES参加者に配布される無料冊子(といってもヘタな雑誌くらいの厚みのある本です)の表紙を飾ったほか、"Top Tech of CES2015 Award"のスポーツ&フィットネス部門を受賞してます。これは日本のスタートアップとして素直に快挙。この競合揃いのCES出展の中で、セレボがスポーツ部門では一番イケてた!ということですからね。なお、SNOW−1の発売は2015年内を予定しています。
■パナソニック×セレボ共同開発の『Listnr』ブース
そしてセレボブース真裏には、パナソニック×セレボの共同開発ということで大江戸スタートアップでも詳細な記事にさせていただいた『Listnr』(リスナー)のプロトタイプが展示。Listnrについては前述の記事が詳しいのでご参照を。
動作風景。赤いケーブルは電源ケーブルです。デザインはセレボのスマート電源タップ『OTTO』をデザインした柳澤郷司さん。そう思うと、確かに曲面づかいに共通性がある気がします。 |
当初はパナソニックの技術を使って、子供の声色を判別して機嫌を感知したり、フィリップスの調色できるLED電球『hue』を操作する機能で発売されるとのことですが、幅広くAPI公開をしていくとのことなので、「開かれた音声認識インターフェイス」として、色々なサービスに組み込むこともできそうです。
Listnrはただいま現在、Kickstarterで資金募集中。目標金額は5万ドル。当初はiOS8以降対応のみですが、7万5000ドル以上が集まれば、Android版アプリの開発に着手するとのこと。なお、Listnr本体が手に入る投資金額は119ドルから。ただし先着150名には早期投資割引で99ドルで手に入ります。
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