パナソニックがCES2015で発表した、“ワイプ撮り”用サブカメラ搭載の4Kビデオカメラ『HC-WX970M』を日本でも発表した。
HC-WX970M
●予想実売価格 15万6600円前後
●1月23日発売予定
液晶部の端に小型のサブカメラが備わっており、従来機の『HC-W850M』とほぼ同じ形状をしている。従来機との違いは、毎秒30フレームの4K動画の撮影が可能になった点。内蔵エンジンに従来の“クリスタルエンジンPRO+”ではなく、4K動画撮影に対応した新エンジン“クリスタルエンジン4K”を採用することで実現した。また、撮像素子は民生機のハイエンドモデル『HC-X1000』と同じく有効画素数829万画素の“4KハイスピードMOSセンサー”を備える。それらにより、動きの速い被写体でも“ローリングシャッター現象”を抑えて高解像度映像を処理できるようになった。
また、4K映像は少しのAFズレでもハッキリわかるほど細かいため、AFの精度と速度が重要となる。本機はAFスピードを広角時1秒、テレ端時1.5秒にまで高速化。さらに、被写体の動きにも追従できるようになった。
本機の注目点として大きいのは、世界初となるHDR動画撮影が可能になった部分だ。エンジンの処理能力が向上したことで、露光時間を変えた2種類の映像を同時に撮影し、被写体が陰らず肉眼で見た感じに近い自然な明るさで映像が撮れる。だが、この撮影モードはフルHDのみとなる。
サブカメラを使ったワイプ撮りだが、サブカメラは上下各20度駆動が可能になったことで、アングルの自由度が増した。さらに、スマホの内蔵カメラをサブカメラとして利用でき、離れた場所からワイヤレスで好きなアングルでワイプ撮りができるようになった。なお、ワイヤレスワイプ撮りはフルHDのみで、4K時は非対応。液晶部のサブカメラを使った場合のみ、4Kワイプ撮りが可能だ。
ズーム性能は光学20倍と、4Kビデオカメラとしてはトップクラス。レンズのF値は開放で1.8と明るいのも気になる。今後のビデオカメラ市場も大きく変化していきそうだ。
■おもなスペック
撮像素子 メインカメラ:1/2.3型MOS、サブカメラ:1/4型MOS
有効画素数 829万画素
F値 メインカメラ:F1.8~3.6、サブカメラ:2.2
ズーム 光学20倍、iAズーム併用で4K:25倍、フルHD:40倍
ディスプレー 3インチ(約46万ドット)
記録形式 4K MP4(最大72Mbps)、AVCHD(最大1920×1080ドット/60p、28Mbps)、MP4(最大1920×1080ドット、50Mbps)
通信機能 IEEE802.11b/g/n、NFC
サイズ/重量 65(W)×161(D)×73(H)mm/約447g(バッテリー装着時)
このほか、フルHDのワイプ撮り対応の高画質モデル『HC-W870M』、光学50倍ズーム(iAズーム併用で90倍)かつワイプ撮りが可能な中堅モデル『HC-W570M』、低価格な光学50倍ズーム(iAズーム併用で90倍)のエントリーモデル『HC-V360M』も同時発売となる。
HC-W870M
●予想実売価格 10万8000円前後
●1月23日発売予定
HC-W570M
●予想実売価格 7万7800円前後
●1月23日発売予定
HC-V360M
●予想実売価格 5万1900円前後
●1月23日発売予定
■関連サイト
パナソニック
(2015年1月8日17時19分訂正:記事初出時、発売日を1月28日としてましたが誤りでした。正しくは1月23日となります。お詫びして訂正いたします。)
(2015年1月8日19時33分追記:4K撮影時のワイプ撮りに関して補足しました。)
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