CES2015ウィーク真っ最中のイトーです。さて、ソニーブースといえばコレを触らないわけには参りません。CES2015で一般初公開の『SmartEye Glass Attach!』(スマートアイグラス アタッチ!)です。いわゆる、ソニーグラスですね。
本体部分は目立たないというほどではないですが、そこそこコンパクトです。 |
Attach!のどこがグーグルグラスと違うのか。一番の違いは、メガネ部分と、片眼用ディスプレイモジュールが別々のパーツになっているという構造がポイント。
この仕様になることで、たとえば既存のメガネにも装着できるようになるし、見栄えを気にしないならDIY的に輪ゴムを巻いて装着もできるわけです。後付けの自由度が最初から確保されているのは産業利用の観点からもとても大きいんじゃないかと。
ブースで聞いてみたところ、ディスプレイモジュールが別パーツという発想はなかなか評判が良いそうで、色々なアイデアを検討したいとのこと。
で、さっそく装着。
こんな感じ。サイバー野郎感がどうしても演出されちゃいますが、グーグルグラスほどゴツくはありません。
グーグルグラスとの使用感の違いを記憶をたどって比べてみると、本機のほうがディスプレイ部分が視界に見える”スイートスポット”がかなりピンポイントな印象。画面の発光部自体がそもそも小型化されてるせいもあるかもしれません。
なので、最初は何度か調整して見えやすい位置を探さないと、表示の一部が欠けて見えたりします。調整完了すれば、見た目は非常にクリア。有機ELらしく、クッキリハッキリのパキパキ系の映像です。
デモでは、テニスをプレイしながら使っているイメージの表示(カウントがされる)や、自転車にのっている想定でナビ画面が見られるデモの体験ができました。
利用体験イメージとしては、視界の右端に小さな画面が浮いている感じ。背後は透過はしませんが、物理的に小さいので視界の邪魔になる感覚はなし。
むしろ、普通に装着していると視界に情報として入ってこないので、意図的に視線を移動して見る形。当然、目の焦点距離が変わるので、長時間利用時に目の疲れがあるのかは気になります。
本体部分を内側から見たところ。レンズを通して見えるディスプレーの光学部分が非常に小さいこと、わかります?また本体部分はフレームにハマっているだけなので外すこともできる仕様になっているようです。 |
なお、スペック的には、以下のようなものになってます。
ディスプレー | 0.23インチ有機EL(640×400ドット、コントラスト比10000:1以上、sRGBカバー率100%) |
輝度 | 800cd/m2 |
搭載センサー | 電子コンパス、加速度センサー、タッチセンサー |
内蔵プロセッサー | ARM Cortex-A7 |
無線 | Bluetooh3.0+HighSpeed、IEEE802.11b/g/n |
バッテリー | 400mAh |
重量 | 約40g(ディスプレ表示部 約22g、そのほか約18g |
ブーススタッフによれば、プロトタイプではあるものの、今年中に「何らかの形での量産」を予定。パートナーへの開発キットの配布も積極的にやっていくそうです。
ただ、現時点では一般向け発売なのか法人向けのソリューション提供なのかは明言できないとのことでした。
ソニーさん!せっかくの技術がつまったおもしろいギアですし、SmartEye Glass Attach!で遊ぶハッカソン企画なんてどうでしょ?
●関連リンク
SmartEyeglass Attach!のリリース文
ソニー公式サイト「2015 International CES出展について」
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