“デュアルSIM”対応というと、2枚のSIMを同時に挿入でき、中国などではGSMなどでやりとりする安い通話プランのSIMとネット接続のための3G通信SIMをそれぞれ挿しておトクに使えるというもの。
そのため少しスペックの低い端末に多いようなイメージが今まではあったのですが、そんな固定概念を覆すスマホが存在しました。それが『Xperia Z3 Dual D6633』です。
まずは中身をチェック。同梱されているのは本体、マイクロUSBケーブル、ACアダプター、イヤホン、各種取扱説明書などです。ACアダプターはいわゆるBF型でイギリスや香港、マレーシアなどで使われているタイプです。
↑ソニー・エリクソン時代に付属していたACアダプター(上)とD6623についていたもの(下)。 |
付属しているイヤホンは周囲の雑音をカットする“デジタルノイズキャンセリング”には非対応のもの。ノイキャン対応のWalkmanのイヤホンと比べるとプラグの形状が違うのがわかります。
↑付属されていたイヤホン(上)。ノイズキャンセル対応(下)のものは5極プラグ。 |
本体側を見ていくと、外観はグローバル版Xperia Z3(ソフトバンク版もこれ)と変わりません。SIMスロットをあけてみると、ようやくこの端末がデュアルSIM対応なのだとわかります。
↑SIMスロットが2つ!(どちらもナノサイズ) |
↑各種情報表示はこんなふうに隠れています。 |
それでは中身を見ていきましょう。その前に、大前提として確認しておくべき情報がありますね。そう、気になる技適マークですが、残念ながらD6633にはありません。
なので、ここからは電波を使わない範囲内でちょこちょこ確認していきます。デュアルSIMの設定は“デュアルSIM設定”というそのままの項目や通話設定、音設定で行なえます。SIMごとに着信音を変える設定は、仕事用、プライベート用と分ければ便利そうです。
ほかの海外版Xperiaと同様に日本語は最初から装備、ソニモバ謹製のIME『POBox Plus』もプリインストールです。日本語表示も基本的にはキチンとできているのですが、何故かクイック設定パネルの“編集”ボタンだけチャイナフォントでした。
あとは気になるのは公式サイトに“LTE (4G) (not available in all markets)”(LTEはすべての市場において利用不可)と書いてある点。デベロッパー向けに公開されているホワイトペーパーには他のモデルとあまり差はない対応バンド数が表記されているのですが。もしかしたら、デュアルSIM利用時はLTEが使えないなど、そういう意味かもしれませんが、どちらにせよ、技適がない&GSMのネットワークが利用できない日本では検証できません。
↑こんなふうに書いてありますが、今度誰かに検証してもらおうかな……。 |
以上、かなりマニアックな製品をご紹介しました。機能自体はグローバル版Z3と同様なので4K動画撮影やDSEE HX、PS4リモートプレイなどは使えます。記事作成時、EXPANSYSにて7万1970円(ブラックとカッパーは7万3610円)で販売中。気になる方はぜひチェックを!
※著者および編集部は、技術基準適合証明(技適)を受けていない通信機器の利用を勧めるものではございません。通信機器は各国の法律に基づいて利用してください。各国の法律に反して利用しても、著者および編集部は一切責任を負いません。
●関連サイト
・EXPANSYS Japan
・EXPANSYS 該当製品ページ
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