スマホセキュリティーアプリを手がけるLookoutの調査によると、日本のスマホ所有者の5人にひとり以上(23%)がスマホ紛失を経験しており、大部分は取り戻せているものの、そのうちの11%は手元に戻ってこなかったとしています。紛失の被害にあっているのは都市圏に在住する18~24歳の学生が中心。
スマホ紛失場所の分布でトップは公共交通機関で、続いて店舗やショッピングセンター、飲食店、路上、勤務先の順。忘年会シーズンを迎えるにあたって、帰宅時の電車やバス、タクシーへの置き忘れに特に注意したいところです。
スマホ紛失の時間帯別では、意外なことに12~17時が38%とトップ。夜間~深夜帯がこれに続きます。
珍しいデータとして、スマホ紛失が多い地域も発表されています。沖縄がダントツでトップ。
スマホに保存された個人データの内訳は、個人的なメール(88%)、写真(87%)、アドレス情報源(77%)、パスワード情報(35%)、銀行・金融機関情報(21%)。特に致命的なのはパスワード情報と銀行・金融機関情報ですね。
これだけ多いスマホ紛失事例ですが、紛失の際に取った行動に関しての調査結果も発表されています。
1.来た道を戻って入念に探した(57%)
2.ほかの電話から自分のスマホに電話をかけた(50%)
3.スマホ検索アプリを使用してスマホの位置検索をおこなった(21%)
万が一スマホを紛失した場合に備えて、今すぐ設定すべき項目は以下の通りです。
1.端末にパスワードロックをかける(複数回の試行でデータを消去する設定もベター)
2.スマホの位置検索および遠隔データ消去機能を有効化しておく。
3.連絡先や写真などをクラウドサービスにバックアップしておく。
ロック画面から直接呼び出せるアプリを制限するのも、セキュリティーの確保に有効です。TouchIDなどの指紋認証やジェスチャーロックも活用しましょう。
スマホを紛失した場合は、まず最初にスマホ検索機能を試してみましょう。さらにおサイフケータイを使っているなら、真っ先にキャリアへの利用中断とロックの申し込みが必要です。さらにクレジットカード会社にも連絡する必要があります。
いちどスマホを紛失してしまうと上記のようにめんどうな手続きが発生するため、なくさないようにする心構えと、紛失を想定したセキュリティー対策が必須です。
せわしない年末に余計なストレスをためないよう、スマホのセキュリティー設定を今すぐ見直しましょう。
●関連サイト
・Lookout
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