週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

「猫が魚を食べるイメージはサザエさんのせいだと思う」“猫専門医”服部幸氏が語るキャットライフ

 今週の速水健朗氏対談『え、それってどういうこと?』には『ネコにウケる飼い方』の作者である服部幸氏が登場。猫専門の病院" 東京猫医療センター"を開院した氏に猫に好かれる飼いかたをうかがった。

それって

東京猫医療センター院長
服部 幸

1979年、愛知県生まれ。2003年北里大学獣医学部卒業。動物病院勤務後、 2005年より猫の専門病院院長。2006年、アメリカのテキサス州にある猫 専門病院" Alamo Feline Health Center "にて研修プログラム修了。2012 年" 東京猫医療センター"を開院。2013年には、国際猫医学会よりアジアで 2件目となる"キャットフレンドリークリニック"のゴールドレベルに認定された。 主な著書に『猫の寿命をあと2年のばすために』(トランスワールドジャパン)など。 猫専門医として、新聞・雑誌の監修やテレビ、ラジオ出演も多数。

猫が魚を食べるイメージは
サザエさんの歌のせい?

速水:昔はねこまんまって、ごはんに味噌汁ぶっかけたものを猫にあげていた時代もあって。それって完全に間違ってたわけですよね。

服部:そうですね。だけど、猫って魚を食べるイメージがあるじゃないですか。

速水:強くあります。サザエさんの主題歌でも歌われていますし。

服部:あれってホント、サザエさんのせいだと思うんです(笑)。ヨーロッパの猫の栄養学の本にはトピックス的に「めずらしいことに日本では猫に魚をやっているんですって」なんて書いてあるんですよ。そのくらい、ちょっとアブノーマルなことなんです。

速水:ええっ、そうなんですか?

服部:欧米では肉をあげるのが常識ですね。漁港にいる猫たちにしても、サバやサンマとか海にいる魚って本来なら猫は食べられないものじゃないですか。本当はネズミとかウサギ、ハト、そういったものを食べて昔の猫は育っていたはずなので。だから、魚は少しつまむ程度なら問題ないですが、主食にするのは本来の食生活から大きく外れた食事なんです。とくに青魚はあまりよくない。貝やイカなど軟体動物も食べさせないほうがいいです。

それって
服部幸氏

速水:ふうむ。でも猫はふつうに小さいころから魚の匂いを嗅ぐと食べたがるじゃないですか。

服部:匂いは、ようはアミノ酸の匂いというか。

速水:肉でも反応しますか。

服部:すると思いますよ。よく、おやつに煮干しをあげていいですかって聞かれるんですが、何匹あげてるか聞くと10匹、20匹っておっしゃる。だけど猫の体重って4キ ロくらいですよね。そうすると40 キロの人間が煮干を100匹食べているのと同じですから。そんな に煮干しを大量に食べていたら病気になると思いませんか。

速水:ではオススメのおやつは。

服部:鶏のささみをゆでたり、豚肉を油を使わずに焼いたりゆでたものがいいと思いますよ。

今回の聞き手
速水健朗(はやみずけんろう)
'73年11月9日生まれ、石川県出身。編集者・ライター。著書に『ラーメンと愛国』(講談社刊)、『自分探しが止まらない』(ソフトバンク刊)ほか。
http://www.hayamiz.jp/

■関連サイト
東京猫医療センターHP

週刊アスキーで全部読めます!
11月4日発売の週刊アスキー11/18号(No.1004)では、服部幸さんを直撃したインタビューをすべて掲載。猫に本当に好かれる飼い方について伺っています。

週刊アスキー
Amazonで購入は表紙をクリック
週刊アスキー
Kindle版はこちらをクリック

「抱きしめて頬ずり、急に抱き上げる、大声で 名前を呼ぶ」など、ネコ好きはついついやって しまいがち。でも、実はネコはこういうのが大嫌い!? ネコに好かれる飼いかたを、服部先生 が伝授! ワニブックス刊。 価格896円。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります