BtoBからコンシューマー向けまで幅広くJabraヘッドセットを展開するGNネットコムジャパンはUC(Unified Communications)向けの新モデル『Jabra EVOLVE』を発表。いずれも11月下旬発売予定だが、量販店などの販売はなく、同社の販売パートナー経由にて業務向けのみで展開する。
Jabra Evolve 20
↑価格は5200円。 |
Jabra Evolve 30
↑価格は8600円。 |
Jabra Evolve 40
↑価格は1万1000円。 |
Jabra Evolve 65
↑価格は2万2000円。 |
Jabra Evolve 80
↑価格は3万4000円。 |
UCとはユニファイド・コミュニケーションの略で、プレゼンス情報(退席中や通話中などのリアルタイムの状態を表わすステータス)やビデオ会議などの通信サービスの統合のこと。より円滑かつ迅速なコミュニケーションを行なうことで、生産性を高めることを目的としている。
発表会では、ゲストスピーカーとして日本マイクロソフト Officeビジネス本部 エグゼクティブプロダクトマネージャーの小国幸司氏が登壇。日本マイクロソフトが抱えていた課題をいかにクリアーしてきたかを話し、UCの重要性を説いた。
いわく、テレワークを積極的に取り入れることで、“いつでも、どこでも”仕事で活躍できる環境になるという。そのテレワークで重要になるアイテムが、優秀なヘッドセット、というわけだ。
Jabra Evolveの特徴は集中力が持続できるよう静音性を高めるためアクティブノイズキャンセル機能(Jabra Evolve 80で対応)が備わっていたり、通話中は見た目でわかりやすくイヤーカップのLED“ビジーライト”が点灯したりする(Jabra Evolve 40/65/80で対応)。また、全モデル共通で音量ボリュームや受話ができるコントロールユニットを搭載し、周囲の雑音を軽減できるイヤーカップデザインを採用している。
同社の調査では、ナレッジワーカーの69%が同僚のおしゃべりなどで騒がしいオープンオフィスでの環境が生産性に悪影響を及ぼしていると感じているとのこと。また、カリフォルニア大学のグロリア・マーク教授いわく、「ナレッジワーカーは10分に1回作業を中断せざるを得ない状況にあり、一度作業を中断してしまうと、再度集中してその業務に取り組むまで23分かかる」という調査結果もあるという。
つまり、静音性を高めたヘッドセットで作業すれば、集中力が削がれづらく、生産性が高まるというのが同社の主張だ。至極当たり前の話ではあるが、自前のノイズキャンセリングヘッドホンをひとりでつけていては職場ウケが悪いだろう。そこで、部署単位などで導入するビジネス向けの販路で販売し、SkypeやLyncなどのツールと組み合わせて業務で使ってもらおうというのが同社の狙いだ。
↑最も大型のデザインとなるJabra Evolve 80。 |
↑通話中はイヤーカップのサークルLEDが点灯。 |
↑イヤーカップが片耳のバージョンもラインアップ。写真はJabra Evolve 40。 |
↑スマホなどのほとんどのモバイルデバイスとつなげての通話もできると、GNネットコムジャパンの代表取締役社長 安藤靖氏。 |
業務用UC向けヘッドセットということで、残念ながら個人で気軽に購入できる製品ではないが、北欧ブランドならではの質感とデザイン性は一見の価値あり。ぜひ一般販売もしてほしいシリーズだと感じた。
■関連サイト
Jabra Evolve製品ページ
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