週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

KaveriベースのAPU“AMD PRO”が一般向けAPUと違う4つのポイントとは

2014年10月31日 21時45分更新

 企業向け製品“AMD PRO”について記者向けの説明会を行なった。まず登壇したのは日本AMDのコンシューマ・コマーシャル事業部の林氏。

AMD_PRO

『Xbox One』や『プレイステーション4』、『Wii U』などゲーム機にチップが、そして『Mac Pro』にはFire Proを2基搭載するなど、AMD製品は意外と身近な製品に搭載されている。

AMD_PRO

 認知度の高い“インテル”などのライバルに対し、“プロセッサーと3Dグラフィックの両方を同じ企業が開発する”というメリットをアピール。

AMD_PRO

 AMDではPC向けのx86系と、最近特に増え続ける、スマホやゲーム機で使われるARM系の2つの市場に技術を注入。2014年時点で800億ドル(約8兆円)の市場にまで拡大しており、今後も増加していく2つの市場を舞台に“新しい会社に生まれ変わる”と説明する。

AMD_PRO

 続いてAMDのコマーシャル・クライアント製品管理担当シニア・ディレクターのAditya Kapoor氏が登壇し、ビジネス分野でのAMDの取り組みを解説。

 2013年の5ヵ年計画で、2013年に5年で2600万台出荷予定が、2014年には3200万台へと増えた。大幅な伸びを見せているものの「PCベンダーにとってビジネス層は大事な領域だが、AMDはまだまだコンシューマー向けのイメージが強い」と分析。

 しかし、ビジネスシーンでも利用が増えてきた『Skype』など、“グラフィック面の強化”が要求にあり、グラフィック分野を自社でもつ強みからAMDでは、AMD PROに勝機アリと見る。

AMD_PRO
AMD_PRO

 グラフィック面、性能面においてライバルのインテルCPUとAMD PROの優位性を紹介したのち、「AMD PROは一般向けとどう違うのか?」と続け、大きく4つの違いが挙げられた。

 その4つのポイントを紹介していこう。

(1)パフォーマンス
 ビジネスは4年間使い続け、償却できるものが求められる。そのときのエントリークラスでは、4年使い続けるには不適当。AMD PROなら最高のアーキテクチャーを使い続けられる。

(2)ライフサイクル
 AMD PROは24ヵ月のサイクルで提供するため安定性が生まれる。一般向け製品では、小売店から「新しいカラー、新しい形状が欲しい」と日々求められるが、それを企業に毎月もっていったとすると飽きられてしまう。

(3)品質
 長い勤務時間、日中の電力サイクルを使うなど“ビジネス向け”として、一般向けAPUとは差別化した品質が求められる。また、ビジネスの現場では、約90%がWindows7を使っているという実情もあるが、AMD PROではさらにいろいろなOSやビジネスアプリでテストを敢行。単にハード面だけでなく、ソフトウェア面にも目を向けている。

(4)ビジネスソリューション
広い分野だが、必要な視点であると解説。IT管理者から多く要望される管理性についても言及した。

 IT管理者において、コストの40%がPCの管理に当てられているという実情をあげ、AMDでは独自の管理ツールを提供。

AMD_PRO

オンラインで、デバイスにアクセスし、
・ディスク管理
・ブートマネージャー
・電源ユーティリティー管理
が行なえる。

 また、デスクトップがOFFの状態でも、メモリーや周辺機器といったデバイスの管理まで可能。

 同社が“史上最高のAPU”とするKaveri世代は、前のRichland世代と比べ、圧倒的な性能を誇るという。

AMD_PRO

 そのKaveri世代であるAMD PROは、今年HPからリリースした“エリート”シリーズで独占販売を行なっている。今後はHPの下位モデルにも拡大し、他メーカーにも拡大していく予定だ。

AMD_PRO
AMD_PRO

■関連リンク
AMD

週刊アスキー
Amazonで購入は表紙をクリック
週刊アスキー
Kindle版はこちらをクリック
週刊アスキー
Amazonで購入は表紙をクリック

週刊アスキーはNewsstandでも配信中!

Newsstand 電子雑誌をダウンロード

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります