みなさん、こんばんは。いまは週刊アスキーの吉田でございます。さて、ちょっとご無沙汰しておりましたが、ひさびさのiBeaconネタをお送りします。なんと、ビーコンが公共交通機関で活用されるというビッグニュースです。しかも、実証実験ではなく本サービスとしてスタートします。
バスによって異なるそうですが、運転席の近くにビーコン端末が取り付けられています。 |
具体的には、ビーコン端末を運行中のバスに設置し、該当バスが停留所に近づくと停留所に備え付けの専用ディスプレーに反映されるという仕組みです。ビーコンは、京都市交通局が管理している全788台のバスに設置されているそうです。
京都市交通局が管理している全788台のバスに設置されているビーコン端末は、アプリックスの『MyBeacon Pro 汎用型 MB004Ac』。 |
ソフトウェア部分については、京都市交通局と公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)が共同開発した「ポケロケ」を応用したアプリを利用しているとのこと。このアプリは、バスが近づいてきたことを停留所のディスプレーに反映させ、バスを待っている利用者にバスの接近を知らせてくれます。
バス停のポールに設置された専用ディスプレーでバスの運行状況がわかります。 |
京都市交通局は、これまで市内約300カ所のバス停に無線方式のバスロケーションシステムを導入していたそうですが、それとは別に、次のバスを待っている利用者にバスの接近を通知するサービスとして提供するそうです。当初数カ所のバス停のみですが、2015年3月までには60カ所のバス停に専用ディスプレーが設置されるそうです。
道路の混み具合に運行が左右されるバスは、電車ほど時間どおりに運行されているわけでないので、これはありがたいですね。小さいサイズでぎっちり書かれている時刻表とにらめっこする必要はなくなりそうです。
専用ディスプレーをアップでみるとこんな感じ。次のバスが、すぐに来るのか、3つ前なのか、5つ前なのかがリアルタイムでわかります。 |
海外の観光客も多い京都で、いまホットなiBeaconの技術が公共交通機関に使われるというはスゴイ話ですね。停留所の専用ディスプレーだけでなく、今後はiPhoneなどのスマホの専用アプリで参照でき、しかもアプリが多言語対応すれば、利便性がより高まりますね。
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