9月1日からスタートしている京王線定期券のオプションサービスがなかなか便利です。
通常の定期運賃に1000円をプラスした金額で新宿駅と渋谷駅のどちらでも乗り降りできる新しい定期券、名称は『どっちーも』。
これまでの経由に「渋谷乗換可能」の印字が。 |
渋谷、新宿というターミナル駅をどちらでも気兼ねなく利用できるということで京王線ユーザーからはうれしい声がきかれます。
ちなみに……。この、“どっちーも”という名称、ガジェット好きであればあの端末を思い出しませんか? そう。スマートフォンがまだなかった時代、携帯電話とPHSの過渡期に登場したあの複合端末『ドッチーモ』を。
写真提供: ASCII.jp |
1999年4月にドコモから発売された、携帯電話とPHSそれぞれの優れた機能を1台で実現した初の複合端末『Doccimo(ドッチーモ)』。写真はさらにiモード機能も搭載された“スーパードッチーモ”『SH821i』です。
広いエリアに電波が行き届き郊外でも勝手が良い携帯電話と、データ通信もでき音質の良いPHSのメリットを合わせて持つ『ドッチ―モ』は愛用者も多かったです。現在ではドコモはPHS事業を廃止し、『ドッチーモ』は過去の幻の端末となってしまいましたが、2つの良い点を併用するという『ドッチーモ』の精神は、鉄道の定期という完全に異なる世界の『どっちーも』にも結びつき、生きているものと思います。
単純に「“どっちも”使えるから」というストレートな命名であるゆえにかぶったという説もありますが、わかりやすさは正義! しかも、ネーミングうんぬんはさておいても、京王線の『どっちーも』定期券がなかなか便利であることは間違いないです。
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