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約1万6000円の激安AQUOS CRYSTALを日本語化してみた

2014年10月10日 10時00分更新

HTCの新製品発表会取材 のためニューヨークに滞在中。なにかおもしろいスマホがないかと、アメリカの家電チェーンBest Buyへ立ち寄ってみたところ、『AQUOS CRYSTAL』を発見。日本でもソフトバンクから発売中の端末だ。

AQUOS CRYSTAL
↑家電からPCまで、スマホなどなんでも扱うBest Buy。ニューヨークにも何店舗かある。
AQUOS CRYSTAL
↑スマホのプリペイド端末コーナーに『AQUOS CRYSTAL』を発見。

 BoostMobileから発売されている、SprintのMVNOモデルで、なんと価格は最新スマホとは思えない激安プライスの149ドル(約1万6000円)! しかも、プリペイド端末なので長期契約は必要ないため、旅行中や短期滞在でも気軽に購入できる。

 プリペイドのプランは月1GBが35ドル(約3700円)、月5GBが45ドル(約3800円)、月10GBが55ドル(約5900円)となっており、料金の中には通話定額も含まれている。ただじ、いずれもテザリングは不可。筆者は月5GBプランに加えて50ドルのチャージカードを合わせて購入したため、税金なども含めると全部で約217ドル(約2万3000円)の支払いとなった。それでも十分安い。

AQUOS CRYSTAL
↑端末と今月ぶんの利用料金のためチャージカードとセットで購入。
AQUOS CRYSTAL
↑LTEでの通信もオッケー!

 ちなみにBest Buyでは、欲しい端末とプランを指定すれば店員さんが開通作業までしてくるので安心。15分ほどで開通作業は完了し、LTEでのインターネット接続も問題ない端末を入手できた。

 新しい端末ということで、さっそく各種設定をしようと端末をいじってみたが、日本メーカーの端末なのに日本語ロケールが見当たらず、“英語”と“スペイン語”のみだった。しかも『Morelocale2』を使っても、パーミッションがないので変更できないという、最新のAndroid端末ではよくある仕様……。

AQUOS CRYSTAL
↑ロケールは英語とスペイン語だけ。
AQUOS CRYSTAL
↑Morelocale2でもそのままでは日本語に変更できない。

 ロケールが英語のままでも日本語フォントはあるので、日本語表示できるし、日本語IMEをインストールすれば、日本語入力もできるので「まったく使えない」とまではいかないが、日本語のメニュー表示が可能なアプリもロケールにあわせて英語表示になってしまうのが、若干不便。

 そこで、おなじみの“shellコマンド”を使ってMorelocale2で日本語ロケールに変更できるようにした。詳しいやり方は、週アスPLUSで“Morelocale2”と検索してみて(筆者もそれを見て作業したので)。

AQUOS CRYSTAL
↑日本語ロケールを適用させると、時刻表示などが日本語に。
AQUOS CRYSTAL
↑設定アプリのメニューなどは英語のまま。
AQUOS CRYSTAL
↑技適マークはなし。とはいえSIMロック端末なのであってもあまり意味はない。

 完全とは言わないまでも、一応不自由なく使えるレベルとなったところで、端末の動作チェック。品質はソフトバンク版と同じようで、激安スマホなのにモッサリ感はまるでなく、画面スクロールもサクサク。フレームレスデザインも非常に美しく、全体的に149ドルとは思えない満足度を得られた。

 とはいえ、せっかくの日本メーカーの端末なので、日本語ロケールは残しておいて欲しかったかも。この価格と品質で日本語ロケールが使えたら、アメリカに長期滞在している日本人が喜んで買うと思うので、メーカーやキャリアは是非検討してほしいところだ。

●関連サイト
Best Buy 該当商品ページ(英文)

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