片っ端から検証しておりますiPhone 6用保護ガラス。いったん、現時点で売られているモノはどれも端が浮くと結論づけましたが、その後、さらに複雑な状況が明らかになりました。
このたび業界一の目利き、ビザビM谷社長が推薦する『Armorz Stealth Extreme Lite 強化ガラス保護シート』を貼ってみました。結論を先に書くと、やはり浮いてしまったのですが、そんなモノをM谷社長ほどのお方が送ってくるわけがありません。
貼ったのはコチラ |
↑Armorz Stealth Extreme Lite。ビザビにて取扱中(価格3480円)。厚み0.22ミリ(総厚0.32)、硬度9H。 |
そこで、出所がまったく同じもう1台のiPhone 6、もちろんスペースグレイに貼ってみたところ(なぜスペースグレイ?という方は先に以前のエントリーを)……なるほど予想はしていたものの、ある確証を得るに至りました。仮に1台目を【A】、2台目を【B】とします。
【A】 |
【B】 |
【A】 |
【B】 |
【A】 |
【B】 |
【A】 |
【B】 |
ご覧のように【A】のiPhone 6では浮いてしまい、【B】のiPhone 6では問題なく貼れています。これが、誤差というレベルではない点に注目です。写真で見るとそうでもないですが、ちょっとやそっとでなく、まったく浮いてしまうか浮かないかの違いがあります。
見た目にはまったく同じなのですが… |
↑まさに似て非なるiPhone 6のスペースグレイモデル。 |
型番や仕様(容量など)で区別することはできません。そう、“貼ってみるまでわからない”のです。ちなみに、ミヤビックス直販サイトのビザビでは、このような個体差が原因で貼れなかった場合は、返品に応じるそうです。
なお、ガラスメーカーD社のS氏によると、現時点ではiPhone 6のスペースグレイでのみ著しい個体差が確認されているそう。編集部でもスペースグレイ以外の何台かに貼ってみましたが、“浮き”は発生しませんでした。
当然、すべてのiPhoneで確認することは不可能ですから、スペースグレイモデル以外にもバラツキはあるのかもしれません。スペースグレイにだって、さらに【C】、【D】タイプが存在しないとも言い切れません。一方、iPhone 6 Plusでは、ここまで著しいガラス面の個体差はまだ確認されてないそうです。
S氏曰く、液晶面のカーブにバラツキがあるからといって、製品クオリティーが低いとか、そういうことではないそう。iPhone自体が画面に何かを貼ることを想定して設計されてませんからね。
しかし、サファイアガラスでもないですし、やはりキズは心配。何か貼りたい、どうせなら手触りのいいガラスをと考えてしまいますよね。
なんとな〜くの確率で恐縮ですが、スペースグレイ以外のモデルの方は、きちんと貼れそうです。Armorz Stealth Extreme Liteは後発だけあり、抜き型バッチリ、幅も攻めてますのでオススメです。
スペースグレイの方は、貼れない確率が増すのでガラス派には慎重な選択が迫られます。ハードコンタクトレンズのように、その場で計って合うのをつくってもらって買うワケにもいかないですからね……。
メーカーとしては、幅を変えた何枚かをセットにするとか(コストは上がりますが)方法はあると思います。いずれにせよ、今からiPhone 6(4.7インチ)を買う人で、どうしてもガラス派という方はスペースグレイを避けるべきかもしれませんね。iPhone 6って、スペースグレイが一番カッコイイって声も耳にしますケド。
いや〜、今回はホント、保護ガラス、フィルムメーカー泣かせでしたな。あてくしも散財しましたわよ。もちろん、究極のガラス、フィルム探索の旅はまだまだ続きます。
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