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私の人生を変えた1冊『死ぬまでに飲みたいビール1001本』のハナシ

2014年10月02日 22時00分更新

『死ぬまでに飲みたいビール1001本』

死ぬまでに飲みたいビール1001本

 まずタイトルに惹かれました。『死ぬまでに飲みたいビール1001本』は元題『1001 BEERS YOU MUST TRY BEFORE YOU DIE』。本当においしいビールに出会えなかったら、人は臨終の際に心残りとなるでしょうか。事実はそんなことはなくどんなに最上のビールも、その存在を知ってさえいなければ飲まずとも悔やむことはありません。そういった意味で、私の人生はある方向に定めづけられてしまったようです。この1冊に出合って。

死ぬまでに飲みたいビール1001本

 まず驚くのはその厚み。全960ページの本書は実寸約5センチほどの暑さ。5.5インチのiPhone6 Plusを天に乗せても十分に安定します。重量は約1.9キロ。ハッキリ言って非力な女性が片手で持つとプルプルします。辞書または家庭の医学のようなズッシリとした重量は、電子ブックなど書籍のソフト化が進む中、圧倒的な存在感と安心感を与えます。

死ぬまでに飲みたいビール1001本
死ぬまでに飲みたいビール1001本

 世界71ヵ国の国と地域のビールを紹介する本書では、ページを開くと、ひとつのひとつのビールについて歴史、製造方法、地域性の違いなどが詳細に解説されていて、個性豊かなビールの世界にどっぷり入り込めます。

 酒飲みにとってうれしいと感じたポイントは以下。

●全カラー
多くのビール瓶の写真が大胆に(長辺10センチ大ほど)で載っているので臨場感がある。写真だけで飲みたくなる。

●ティスティングメモ
正直ビールの味ってどう言葉で表現すればわからなくてもティスティングメモあるから安心。“ホップノート”、“フルボディー”、“フィニッシュ”など、記載された専門用語を借用して友達に話せば今すぐ通ぶれる。

●基本情報が箇条書き
生産国、醸造開始年、アルコール度数、最適温度が箇条書きされていてひと目で確認しやすい。ともすればビールはとりあえず冷蔵庫に突っ込みがちだからこそ最適温度の記載は重要。

●ビール名の索引がついている
ブロンド、ホワイト、といった色ごとに章分けされてある上で、名前ごとの索引があるので安心。

死ぬまでに飲みたいビール1001本

 声を大にして言わせて下さい。
 本を読めば、飲まずともビールを飲んだ気になれるというのはウソ。読めば読むほど、片っ端からビールを制覇していきたくなるのが本当のところです。ページをめくるたび飲みたくて飲みたくて、ため息を漏らしてしまう……。
 この本はいわば、酒飲みがウキウキする魔法の本なのです。

死ぬまでに飲みたいビール1001本
バーのマスターも小躍りした!

 海外のビールがふんだんに紹介されているので日本では手に入りにくいものもあります。1001本の道はそう簡単ではない! だからこそ、コツコツでも挑戦したくなります。
 価格は5400円と購入するにはやや思い切りが必要ですが、お酒の本職を志す人はもちろんビール愛好家も手元に置いておきたい1冊にでしょう。

死ぬまでに飲みたいビール1001本
●KADOKAWA 角川マガジンズブランドカンパニー
●定価5400円

※10月3日追12時30分追記 初出時、価格情報に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

■関連サイト
角川マガジンズBC

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