デジタルマーケティングのカンファレンス“ad:tech tokyo 2014(アドテック東京)”が2014年9月16日~18日、東京国際フォーラムで行なわれた。17日には“最新VR/ARテクノロジーと新たな体験の提案”のセッションで、堀江貴文氏、理化学研究所 脳科学総合研究センター 適応知性研究チーム チームリーダーの藤井直敬氏、エクシヴィの近藤義仁代表取締役社長が登壇。ヴァーチャル・リアリティー(VR)の技術がもたらす、新しいマーケティング表現の形について語られた。
堀江氏が「VRをやらないとやばい」と語るのも、3万円台で購入できる『Oculus Rift』の登場でVRの参入障壁が一気に下がっているからだ。その様子はまるで、PCの黎明期、インターネットの黎明期に様子が似ているという。「ネット黎明期を体験しているから、中に一回入ってみるとわかる。体験してコミットしないと得られないものがある。体験するかしないかで、今後の人生、会社が変わる」と力説する。
今回のアドテックでは、インターネットの登場から進化していったアドテクノロジーの手法が、スマホシフトによってさらに変化していることが様々な領域でテーマとして扱われていた。マーケティングとテクノロジーのカンファレンスで堀江氏が力説する理由は、次の時代に起こることがVRで、その変化を見据えてほしいというメッセージだ。
ダンボールの型にスマホを入れて手軽にパノラマ映像を楽しめる『ハコスコ』(実売価格1080円)の製作者でもある藤井氏からは、今できるVRを活用したマーケティング方法が提案された。ハコスコはOculusよりも気軽にVRが提供できるためメーカーはアプリ用の映像コンテンツを提供すればアプリ内で広告展開できる。さらにハコスコのデバイス自体も安いので、配布型の広告体験プラットフォームを提供できると説明していた。
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