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IFA2014で見かけた中華家電2社の“低価格”最新スマホ

2014年09月10日 12時00分更新

 ドイツ・ベルリンで開催されたIFA2014には中国から家電メーカーが参加。その一方では中小なスマートフォンメーカーの出展が無いのがちょっと寂しいところでした。ということで中国家電メーカー2社の最新スマートフォンを見てきました。

IFA2014中華家電
↑まずはハイアール。

 日本でもサンヨーと組んで家電を販売してるハイアール。中国では誰もが知らぬ人のいない大メーカーです。スマートフォンはヨーロッパ向けに販売予定の数モデルを展示していましたが、製品名の詳細はまだ決まっていないとのこと。販売国によってはニックネームをつけて売る予定もあるそうです。

IFA2014中華家電
↑どこかで見たことのありそうなスタイル。

 まずは『HaierPhone4』という名で展示されていたこちらの製品。自宅ではクレードルに刺して充電もできます。年配者がターゲットと言うことで何やら類似の製品もあるように見受けられますが、一から開発した製品とのこと。

IFA2014中華家電
↑SOSボタンで派手にアラームが鳴り響く。

 価格を抑えるためにCPUはデュアルコア1GHzなどスペックは低め。メニューは基本が大きいアイコンを使ったわかりやすいものになっています。最大の特徴は背面のSOSボタンで、これを押すと画面が真っ赤に点滅すると同時に、かなり大きい音量でアラーム音が鳴ります。体調の悪いときなどに押すことを想定しているそうです。

IFA2014中華家電
↑LTE対応の最新モデルも展示。

 こちらは『HierPhone5』。名前の通り5インチモデルですが、LTEに対応した最新モデル。通信事業者経由での販売も検討しているとのこと。

IFA2014中華家電
↑ボディーカラーはカラフルに数色。

 本体は青や赤などカラフルなカラバリが用意されます。CPUはクアッドコア1.2GHz、カメラも800万画素とミッドレンジの下に位置するモデル。価格は未定ですが100ユーロ台、日本円で2万円以下になるでしょう。プリペイドで安価に販売されるケースもありそうです。

IFA2014中華家電
↑TVで有名なハイセンス。

 ハイアールと人気を二分する家電メーカーのハイセンス。スマートテレビや曲面タイプなど、テレビ分野では中国でもトップのメーカー。スマートフォンも多数を展開していて、その数は他のメーカーに匹敵するほど。ブースではやはりヨーロッパ向けとなるモデルを展示していました。

IFA2014中華家電
↑6インチのTVスマホ、U688。

 テレビに強い同社だけにファブレットもいくつか出していますが、このU688は6インチHDディスプレー、800万画素カメラ搭載の低価格大画面ファブレット。TVチューナーはありませんが、ストリーミングで動画を見るのに適した画面サイズとして売り込みをかけたいとのこと。

IFA2014中華家電
↑片手でも持てるサイズ。

 サイズは非公開ですが横幅はなるべくスリムになるように設計したとのことで、片手でも無理なく持てそう。欧米人の大きい手ならばなおさら楽に持てそうです。

IFA2014中華家電
↑ドイツで来月発売決定のLTEスマホ。

 金属素材ボディーのL691はドイツでの販売が決まったばかり。5インチHDディスプレーに800万画素カメラとやはりスペックは抑えめ、価格は249ユーロの予定とのこと。LTEに対応しており、低価格な高速通信対応モデルとしてMVNOへの売り込みも考えているそうです。

IFA2014中華家電
↑質感の高いボディーはなかなかのもの。

 本体の仕上げは美しく価格以上に高級な印象を受けます。これくらいの品質であれば日本向けに出してもよさそうです。ヨーロッパではキャリアブランドでも出す可能性もあるとのことなので、ボーダフォンなどの安いLTEスマートフォンを買ったら実はハイセンス製だった、なんてことがあるかもしれません。

IFA2014中華家電
↑本当はハイスペック品もあるのだけど……。

 両者自慢の最新スマートフォンを紹介しましたが、いずれもハイエンド品ではありません。実はIFA2014は商談の場でもあるので、各国からのディーラーの目を引く価格の低いモデルを中心に展示しているとのこと。中国国内ではフルHDに1300万画素カメラのハイスペック品も出してはいますが、輸出向けとなると大手メーカーにブランドと品質で勝てずそれらの製品はまだまだ国内向けとなってしまうようです。ですが両者の製品も仕上げは悪くなく、来年のIFA2015ではハイスペックな製品が多数展示されるようになっているでしょうね。

山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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