IFA2014開催前日の9月4日、ファーウェイは新製品発表会を開催しプレミアムな6インチファブレット『Ascend Mate7』と、価格を抑えた高質感なスマートフォン『Ascend G7』の2機種を発表しました。また合わせて『Ascend P7』のスペシャルエディションも発表するなど、盛りだくさんの新製品が登場。
↑3つの新製品は“7”シリーズ。 |
発表された3製品はいずれもモデル名に“7”が付きます。Ascend P7はすでに日本でも販売が始まりましたが、このAscend 7に合わせて他の2製品も7という名前を付けたようです。ところでこのAscend P7ですが、すでにドイツでも発売中です。ではなぜ今回改めて発表されたのでしょうか?
↑サファイアグラスとセラミックパネルのP7スペシャル版。 |
今回発表されたAscend P7は、スペシャルエディションで、なんと画面にはサファイアガラスを利用。さらには背面のバックパネルもセラミック製で、保護フィルムなどを貼らなくても傷がつきにくくなっています。そして側面の金属フレームは、ローズ・ゴールド色として高級感をアップ。あの100万円スマートフォン『Vertu』のようなプレミアムモデルに仕上がっています。販売国はまだ不明ですが、これはぜひ日本にも欲しい製品です。
↑6インチ&金属ボディー&指紋認証のAscend Mate 7。 |
今回の一番の目玉となる新製品がAscend Mate7です。6インチフルHDディスプレーを搭載したファブレットですが、ベゼル幅を薄くして、スリムな横幅を実現することにより、片手でもラクに持てます。CPUにファーウェイ子会社のハイシリコン製Kirin925を搭載しており、オクタコア1.8GHzと十分なパワーを誇ります。そして通信はLTEのCat.6にも対応。一方で、ボディーはアルミニウム合金となり質感も高まりました。背面のカメラ下に、指紋認証センサーを設け、端末ロックが指先一本でラクチン。オーディオは、ノイズキャンセリングヘッドフォンに対応し、Ascend Mate7の3.5ミリジャックからヘッドフォンへ電源供給するため、ヘッドフォン側に電源が不要になるとのこと。
そしてフロントカメラは500万画素、パノラマ撮影が可能なグループセルフィー、グルーフィーにも対応します。
↑LTE対応の高質感モデル、『Ascend G7』。 |
一方Ascend G7は、価格を抑えたミッドレンジモデルながらも、Asecnd Mate7のように金属素材を本体に多用した高級感ある仕上がりが特徴。CPUがクアッドコア1.2GHz、ディスプレーは5.5インチHDと若干スペックを抑えられているものの、LTEにはもちろん対応。カメラは13メガピクセルを搭載しています。
↑Ascend Mate7はファーウェイ初の指紋認証対応。 |
Ascend Mate7
多くの機能を搭載するAscend Mate7ですが、ファーウェイのスマートフォンとして初めて指紋認証に対応しています。発表会会場でもこの機能が最も多くアピールされていました。
↑ベゼル幅が狭く、6インチと思わせないサイズ。 |
6インチフルHDディスプレーを搭載するAscend Mate7ですが、正面から見ると6インチモデルとは思えない大きさに見えます。本体サイズは157×81×7.8mmで、同じ6インチモデルのソニーモバイルXperia T2よりも一回りサイズは小さめとのこと。
↑背面も全体を金属素材が覆う。 |
背面側は、全体が金属で覆われています。13万画素カメラの下に指紋認証のセンサーがあり、カメラ起動中はシャッターボタンにもなります。
↑片手でも十分持てる。 |
持ってみると6インチであることを感じさせません。ファブレットではなくスマートフォンとしても十分使えそうです。なおUIは、ファーウェイ独自の“Emotion UI”を採用。階層の無いメニュー配置とカスタマイズ可能な多数のテーマが用意されているなど使いやすくなっています。
↑7.8ミリはとても薄い。 |
片手でも持てるのはこの薄さがなせるワザでしょう。上部には2つのカードスロットが並びます。
↑指紋認証はワンタッチ。 |
指紋の認証は360度どの方向でも問題ないとのこと。センサー部分に指先を乗せるだけで反応します。指紋は最大5つまで登録可能。しかもデータはCPUのKirin925専用メモリ部分に保存されるため、セキュリティー性も高いとのこと。
↑モーションセンサーで片手操作もラクチン。 |
片手で操作しやすいように、電話の10キーや文字入力時のソフトキーボードは左右どちらかに寄せることが可能。これはAscend Mateの過去の機種でも同様でした。ですがAscend Mate7ではモーションセンサーと連動し、本体を傾けるだけでキーボードを好きな方向に寄せられます。写真のギャラリーを見ているときも同様に、本体を上下に倒すと写真の一覧をスクロールさせることもできるとのこと。これにより片手での操作がしやすくなっています。
↑デュアルSIMモデルも。SIMはマイクロとナノ対応。 |
販売国によっては、デュアルSIMモデルも用意されます。どちらのスロットもLTEに対応。片側は常に2Gとなります。片方のスロットはマイクロSIM用ですが、もう片方のスロットは、ナノSIMとマイクロSDの両用タイプの排他仕様。つまりメモリを増やしたい時はマイクロSDを入れてシングルSIMで使い、2枚のSIMを使いたい時はマイクロSIM+ナノSIMで運用できるわけです。
↑SIMトレイの形状。 |
SIMトレイはどちらもピンで抜き出すタイプ。ナノSIMの使えるトレーは、上側がナノSIM、裏側がマイクロSDを入れるデュアルタイプになっています。なお、Ascned Mate7の価格はメモリタイプでことなり、RAM2GB/ROM16GB版が499ユーロ、RAM3GB/ROM32GB版が599ユーロ。発売は10月末の予定とのこと。
↑フリップカバーも用意。 |
最近流行りのフリップカバーもAscend Mate7には用意されています。色は本体に合わせ3色。前面の透明な窓が大きく、フリップを閉じた状態でも4インチ前後の情報を表示
できます。閉じた状態でもいろいろな操作ができそうです。
Ascend G7
↑見た目は普通だが侮れないAsecnd G7。 |
Ascend G7はごく普通にある5.5インチモデルに見えます。ですがLTEに対応しており、低価格な格安スマホよりも高性能。しかもLTEはCat.4に対応しますからより高速な通信が可能です。
↑金属素材を多用。 |
背面を見ると、金属素材で広く覆われていて、手に持ってみるとプラスチックのボディーとは明らかに質感が異なります。
この厚みに3000mAhバッテリを搭載。 |
Ascend G7のサイズは153.5×77.3×7.6ミリ。3000mAhのバッテリーを内蔵しているので長時間の利用が可能です。価格は299ユーロで年内に発売予定です。
(2014年10月9日15時訂正)記事タイトルのスマホの名前が間違っておりました。お詫びして訂正いたします。
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