9月9日(現地時間)のアップルのスペシャルイベントは、いつものiPhone発表とはレベルが違う、“異例”の対応があることが判明。しかも圧倒的に異例。その理由のヒントは“2年ぶり3回目”。これでピンときた人はとても鋭い。
本日未明に飛び込んで来た海外ソースベースの記事では、例年どおり注目されるのだろう、製品サイクルからするとiPhoneは形が変わるから大いに盛り上がるだろう、といつものような軽い興奮とともに記事を書き終えた。
そして朝起きてみると、なんと僕の手元にもこの招待状が届いていた。え?という感覚だ。
アップルは近年、6月のWWDC基調講演などをのぞき、製品発表は各国個別に行なうことを通例としてきた。そもそも本来はWWDC基調講演は開発者向けのイベントだと考えると、WWDCでの製品発表はむしろ例外、開発者へのおみやげみたいなものとも言える。
さて、2007年1月にMacworld Expoで発表された初代iPhone(3G……と思いがちですが、通称2Gと呼ばれているもの。日本には登場しなかった)以降昨年まで、6年間でこの通例にならわず、例外的にアメリカ以外のプレスに招待状を送ったケースがある。しかし、わずかに2回だ。
1回目 2010年1月の初代iPad発表イベント
2回目 2012年10月のiPad mini発表イベント
以上。
なるほど、2回ともiPadだから今回も……?と考えた人は、早合点というやつだ。iPadは別の製品ラインだし、アップルにとっても世界的に注目されるiPhone発表に、同レベルで注目されるiPadを混ぜてリリースするメリットは、1000%ない。
では、この過去2回に共通するのは?
僕が想像するに、1)エポックメイキングな製品であること、2)アップルにとって戦略的な製品であり、それゆえに直接各国のメディアに語りかけて120%の魅力を伝えたい、とおそらく考えていることだ。
今回のイベント会場に、初代Macintoshを発表したクパチーノのFlint Center(フリントセンター)を選んだことにも、アップルが9月9日午前10時(日本時間9月10日午前2時)のスペシャルイベントを、本当にスペシャルなものにしようとしているだろうという想像を補強する。
(8/29 15:20追記)
さらに、アップル関係者に確認したところでは、今回は日本国内でのスペシャルイベントは開催しない(!)とのこと。すべての演出プランをフリントセンターでの発表にフォーカスさせている、ということになる。
“戦略的”な発表が、初の大幅な画面拡大になると言われ複数モデルのウワサもあるiPhone6なのか、iWatchやiTimeと呼ばれているリストバンド型コンパニオンなのか、それともNFC採用などを始めとする新たな世界観なのか。
いずれにしろ、今回のスペシャルイベントは現地からの生中継、Webのリアルタイム更新、発表会場からのリアルタイム写真アップロードなどをを交えて、極めて生な現場の雰囲気をお届けします。後日公開される9月9日〜10日の長時間ニコニコ生放送、そして9月9日週前後の週アスPLUS更新は徹底的にチェックですからね。期待してください !
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Apple Inc.
住所"1 Infinite Loop, Cupertino, CA, United States"
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