2014年8月14日から、漫☆画太郎先生の初となる原画展「漫☆個展」がpixiv Zingaro(中野ブロードウェイ2階)で開催されています。開場は12時~19時、会期は26日まで。入場無料です。太っ腹!
コミック雑誌『月刊コミック@バンチ』(新潮社)で連載している『ミトコンペレストロイカ』コミックス版の発売記念イベント。ミトコンペレストロイカの原画を中心に、『罪と罰』、『珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-』、『まんゆうき』、『地獄甲子園』などの原画を展示しています。サイン入りのコミックスや限定商品、Tシャツなどの物販コーナーも設けられています。
原画が壁一面にぎっしり。 |
もちろんただの原画展ではなく“画太郎の命の恩人”としてTENGAが展示されていたり、「会場スタッフに『ババアを抱きたい!!!』と元気よく言うと『樹海少年ZOO1』の生原稿を1枚もらえます」というキャンペーンがあったり、安心のクオリティーです。
さっそく初日に行ってきましたが、すごい行列!
70人を超える長蛇の列。 |
12時半時点で個展には約70人が並んでいました。物販の列には「500人くらいいるわー」とのツイートも。ババア抱きたいキャンペーンは「1000人待ちらしい」とのツイートさえ見かけました(本当に!!??)。pixiv Zingaro公式アカウントによれば、あまりに行列が伸びたため、初日は30分くりあげて11時半に開場したとのこと。画太郎先生パワーを感じます。
そして肝心の原画ですが、これほんとめっちゃうまいんです先生。
ババアだ! 太郎だー!! |
感動したのは『まんゆうき』から「酒買ってこいや」の場面。執念を感じさせる描き込み、陰影をあらわす細やかな色づかいにため息が出ました。
「酒買ってこいや」の迫力はガチ。 |
ババア、太郎など劇画タッチの絵とともに、ミトコンペレストロイカに登場するかわいい女の子も並び、画太郎先生の懐の広さにあらためて脱帽です。というか女の子がめちゃかわいいんです。ギャグ漫画家さんが本気出したときの萌え絵のかわいさは異常。
画太郎先生の萌え絵は至高。 |
展示は基本的に「カメラオーケー」。会場にはつねにスマホのカシャカシャ音が響いています。きっと皆さんかつてないほど濃厚な待ち受け画像が出来ることでしょう。
会場は写真撮影オーケー! |
漫☆個展の客層を一言であらわすと「フェスっぽい」という印象。「漫画のイベントに来たのは初めて」「中野駅に下りたのは人生で2回目」という声も聞こえ、いわゆる原画展やサイン会とはまったく違う雰囲気になっていました。何より驚かされたのは予想以上に親子連れが多かったことです。
群馬から三人姉妹を連れてきたお父さんとお母さんは、「昔から漫☆画太郎先生が好きで、私たちの影響で娘たちも好きになりました」と教えてくれました。
小学生の女の子は「ラスカルのiPhoneケースで画太郎先生を知ったので、漫画を見るのは個展が初めて」、中学生のお姉さんは「学校のファイルに画太郎シールを貼ってる。キモいって言われます」と話していました。いい人生ですね。
チラッと見たら、話を聞いた小学生の女の子が「命の恩人」ことTENGAの前で記念撮影してたんですが大丈夫でしょうか。大丈夫ですよね。画太郎先生ですしね。
TENGAから献花が……。 |
「命の恩人」TENGAです |
茨城県から来たという小学4年生の娘さんのご両親は「ちょうど自分が読んでたのと同じくらいの時期に『珍遊記』を読ませた」。一緒に来られた友人のご夫婦に「LINE(漫☆画太郎先生の)スタンプとかバンバン送ってる」と笑っていらっしゃいました。
ちなみに娘さんが好きな漫画は『ハンター×ハンター』で、画太郎先生の漫画を初めて読んだときは「『なんかすごいもの見ちゃった……』って感覚」だったとか。お母さんは「読ませてよかったのか……」と苦笑していましたが、どんどん見せていきましょう。ええ。
「まん○画太郎」先生に改称。 |
そんなわけで、往年のファンも、最近知ったばかりの人も見どころ満載の「漫☆個展」、夏休みのプランにいかがでしょう。会期が2週間と短いのでぜひお早めに!
■関連サイト
漫☆個展
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