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ソニー技術者魂ここにあり!『スマートテニスセンサー』開発秘話~デザイン・アプリ編

2014年08月16日 13時00分更新

Smart Tennis Sensor 『SSE-TN1』
Smart Tennis Sensor 『SSE-TN1』

 5月末、ソニー『スマートテニスセンサー』が発売されました。スマートテニスセンサーは、テニスラケットのグリップエンドにわずか8グラム、500円玉大のセンサーを取り付けて、ショットに関する各種データを収集、スマホ上で可視化するシステムです(詳細はコチラ)。

 今後のテニスを変えるに違いない、楽しすぎる新ガジェット、『スマートテニスセンサー』の開発に携わった方々へのインタビューを敢行しました。後編は、デザインやアプリ開発などについてです(前編のハード開発編はコチラ)。

テニスへの敬意を込めて黄色は選ばず、オレンジを選択

スマートテニスセンサー開発者
左からソニー SE事業室 ユーザーエクスペリエンスプランナー 中西吉洋氏、クリエイティブセンター デザイナー マシュー・フォレスト氏、システム研究開発部 シニアサウンドエンジニア 山下功誠氏。

――こうして見ると、ホントに小さいのですが、なんとも遊びたくなるデザインですよね、顔みたいで。カラバリとか欲しいなという気もします。

中西 たくさん売れたら考えます(笑)。

――このカラーは何色っていうんですか?

中西 “アクティブオレンジ”という名前を勝手に付けているんですけど……。

フォレスト もちろん、いろんな色を検討しました。メーカーごとにいろんなラケットの柄があり、同じモデルでもいろんな柄が付いていて、それに合った色にしてしまうと、テニスコートで気が付かない、目立たない。そこで“蛍光色”だろうと。

スマートテニスセンサー開発者
UX・商品戦略・クリエイティブプラットフォーム クリエイティブセンター UIデザイン統括グループ UIデザインチーム2 デザイナー マシュー・フォレスト氏。

フォレスト 蛍光色の中にも、ブルー、グリーン、黄色、オレンジ、赤など、いろいろありますが、最終的には「テニスだから“黄色”」か、「ほかの柄とあまり当たらない“オレンジ系”、つまりこの“アクティブオレンジ”」のどちらかにしようと考えました。そして、テニスの“黄色”に対する敬意という意味で、黄色はあえて使わないことにしました。「黄色のボールが集まってる中で、このコがぽつんといる」というコンセプトです。

 デザインもそうですし、この形もそうなのですが、とにかく「テニスのゲームをジャマしない」ことを意識しています。「手に当たらない」こともそうですし、アプリのUXも、テニスはもともと楽しいものですから、新たなテニスゲームを開発するのではなく、あくまでプレイヤーの喜びを増すためのいろいろなインタラクションを考えています。そういう意味でも、「テニスボールは黄色」だからそれは尊重し、そこに踏み込まないで、このデバイスに新たな色を付けようと思いました。

――確かにこのオレンジはテニスコートで目立ちます。

中西 実は、YONEXさんのスマートテニスセンサー対応ラケット第1号が『VCORE Tour G』なのですが、お互いに全然色の話はしていなかったにもかかわらず、最後に持ち寄ると「えっ? 偶然ですね!」って(笑)。Tour Gの発売時には、ワウリンカが使って全豪で優勝して、「流れがきてますね!」って話が盛り上がったのを覚えています。

VCORE Tour G
YONEXのスマートテニスセンサー対応ラケット第1号『VCORE Tour G』。奇しくも同じオレンジ系に。

ジャマをしない、機能を備えたデザイン。突起には保護する機能も

――サイズ的にも、ギリギリ手に当たるか当たらないかという感じですよね。

山下 ラケットを長く持つ人の場合、確かに当たるので「ああ、当たるな」と言いますね。ボクも当たります。でも、実際にテニスをしはじめるとそれどころじゃなく、ボールでいっぱいいっぱいになるので(笑)。「あ、もう気付かなくなりました」みたいなところも、実際にテストして。プレー前とプレー中、プレー後の感想を聞いていくと、全然気にならないという人がどんどん増えていきましたので。もともと短めの人はまったく当たりませんし、「これだったらいけるかな」と。

中西 そのうち、むしろ、これがあったほうが打ちやすいっていう人もひとり出てきましたね。これがないともの足りないという。ないと、「あれっ?」って違和感が(笑)。

――ここに、さっきおっしゃられた振動センサーとモーションセンサーが埋め込まれているんですね。

山下 あとBluetooth、ワイヤレスとバッテリー関係ですね。アンテナとかもなんとか入れようということで、非常に苦労しまして。大きさの問題、手に当たらない問題と、小さくしなければいけない一方で、逆にバッテリーはもたせたいという相反する課題がたくさんありました。そこをホントにバランスで、あと0.何ミリ削れる、削れないとか、そういう話をずっと設計チームはやっていましたね。そして、防水、防塵です。

――マニュアルに「ラケットトスをしないように」との注意書きがあったんですが、やはり、地球を打ったりするようなことは、気を付けないといけないのでしょうか?

中西 もちろん、これは電気製品、精密機械ですので「できます」とは言えないんですね。基本的には、「落としたりしないよう、大事に使ってください」ということです。当然、ラケットをテニスコートで立てかけたりして、倒れたりしますよね。そういう状況は想定して、何度もテストしています。

――保証はできないけれども、さまざまなテストはクリアーしていると。

山下 スポーツ用ということは最初から念頭にあったので、耐衝撃ですとか、そういったことは常に頭の中に入れながら、検討しました。ただ、それを何Gまで耐えられますと正確に言うのが難しく、そこは実使用で壊れないということを考えています。

中西 実は先ほどの3方向に延びた突起も、これで衝撃を防ぐようになっています。そのため、少しだけトップから出ているのです。

――ああ、なるほど。へぇ、細かい!

山下 そうしたテストを通して、メカチームは相当な数を壊しました。試作機をつくっては、「あれはもう壊した、壊した……」って(笑)。

中西 企画ビジネス側は、それを使った営業にまわしたいのに、「いやもう壊した」、「ちょーっと待ってくださいよ(泣)」って。「壊しちゃいました」、「いやいやいや、あれは貸しただけですよ」みたいな。

山下 「コンクリートに落としました」とかね。

実地試験から即時即場フィードバックでアプリを開発

――競合製品のひとつ、『Zepp Tennis スイングセンサー』などは、同じようにグリップエンドに付けるにしても、かなり厚く、かさばる感じがしますよね。

山下 そこはやはり、今回、YONEXさんに穴を開けていただいた点が大きかったかなと思います。

――競合製品も含めてテニスセンサーを検討している読者の方も多いと思いますが、比較するとスマートテニスセンサーは、“ライブモード”など、機能的に圧倒的なアドバンテージをもっている印象を受けました。アプリ開発の現場では、早い段階からデータをリアルタイムで可視化するとか、ビデオに重ねて見せるといったアイデアがあったのですか?

中西 ある程度ユースケースを考えて、いろんな機能を並べながら優先順位を検討していきました。実際に使ってみた皆さんの反応や笑顔を見ると、スポーツのライブ感、それはテニスに限らずなのですが、その場で見てハイタッチするとか、その場でパッと見るとか、その感覚をすごく大事にしたいという思いを強くもちました。

 データをためた後に吸い出して後で見るというのは、やはり急に体験がとぎれる感覚があったので、「なんとかその場でのよさを追求できないですかね?」というのが企画サイドの大きな要求でして。打った瞬間に反応することで、友達とワイワイとか、ビデオを撮ってすぐチェックとか。そのへんのすばらしい体験をみんなに伝えて、それをどうよくしていくかというのが課題でした。

山下 最初の段階では、いろんなワークショップをやったり、審議したり、スポーツ医学の方の論文を読んだりして。コンセプトは、「可視化により上達にもつなげられる」ということなのですが。上達のためにいちばん有意義な情報は、リアルタイムのフィードバックなのです。

 サッカーのコーチにしても、どの競技のコーチにしても、「リアルタイムで選手にフィードバックしたい、伝えたい」と考えるものです。リアルタイムで選手にフィードバックできると、選手が瞬時に今やったことに対してどう改善すればいいかがわかるので、それが上達への近道になるからです。そのため、最初からこのセンサーの情報をいかに早くプレーヤーに戻すかというのがテーマでした。

中西 “即時即場フィードバック”っていうのがキーワードになっていましたね。

カラダに染みついたソニーのDNAだからこそなせるアプリ開発がある

――スマートテニスセンサーは完全に社内での開発なのですか? よく大学の研究室などと提携してやられるメーカーさんのケースもありますが。

山下 完全に社内ですね。そうした技術的な下地がもちろんあったことに加え、ニーズに関しても、そうとうテニス好きが集まっていたところもあって、ニーズ、仕様に関してもめることはありませんでした。

 ニーズに対してまっすぐに「こういうのをつくりたい」というのがあり、技術的にも明確になると、「じゃあそこをどうやってつくろうか?」という段階になります。社内にはいろんな技術者がたくさんいますので、そこで一気に知見が集められるんですね。先ほどのビデオの機能に関しても、“認識して、時刻が付く”のですから、それは“自動ビデオチャプター”であり、そこはもうソニーの得意技なところで。

 フォアハンド、バックハンドで自動チャプタリングされて、どんどんダイジェストで再生できるという発想は、自然と身についているところがあるのです(笑)。

中西 ブルーレイレコーダーとかをかじっているメンバーにすれば、「これはもうブルーレイのダイジェスト再生といっしょじゃん」とか(笑)。ビデオを扱うノウハウの蓄積もたくさんありますので。そのあたりは、なかなかマネできないところじゃないかなと。

――なるほど、確かに。たとえばバックハンドのスライスとか、その球種で打った部分のビデオだけを自動的に切りだして連続再生して見られるところなど、ホントにすごいと思ったんですよね。

山下 そのあたり、基礎体力として、なんとなくみんな身に付いている部分がありまして。なおかつ、“テニスセンサー”であれば、「既存のオーディオやビデオの技術に加え、センサーを組み合わせたらどうなるんだろう?」っていう発想は、自然に社内で出てくるのです、ソニーは。

中西 プレイバック中にシークバーをよく見ると、動いている間に球がこう流れてくるんですよね。普通のYouTubeなどのビューアーでは、そこはだいたい固定なのですが。たとえば、ビデオのサムネイルを見るときもそういう手法を使ったり、論理的に1時間のビデオを撮ったとしても球は絶対に重ならないような仕組みにするといったことも、そういうところから自然ときてますね。

Smart Tennis Sensor 『SSE-TN1』
ショットを示す“●”が右から左に流れていき、そのポイントでの打点が右のラケット上に表示される。単純なシークバーでないところがソニー製品の真骨頂だ。

フォレスト ただ、知見はあるものの、実はまったく未知の世界もありました。そのアプリをつくるときも、まずは“ユーザーセンタードデザイン”という手法を使って、会議室でワイワイやるよりは、テニスコートに行って実際にテニスをやりながら、プロトタイプをつくってはテストしました。そこで「あ、これじゃダメだね」というのがわかったらすぐつくりなおして。それもいくつかのバージョンをつくってますね。

 たとえば、もっと色鮮やかなデザインのものもつくっていたのですが、それだと炎天下では見えないんですよね。そのため、今のアプリはかなりコントラストを高め、背景を白にしているのですが、理由はそこにあります。ちゃんと炎天下で見えないといけないと。

Smart Tennis Sensor 『SSE-TN1』
UIは炎天下のまぶしい陽差しの中でも見えるよう、白い背景でコントラストが強いデザインを採用している。

 ランニングアプリとか、ほかのスポーツアプリだとそのスポーツをやった後に結果を見るので、もっと色鮮やかにつくることができるのですが、さっきの話のとおり、リアルタイム性を重視しているので、当然テニスコートでテニスをしながら見えないといけません。ちゃんと炎天下、太陽に負けないデザインになっているのです。

 あと、これだけデータが取れたら、今度は「そのデータを使ってどうやって上達するのか?」とか、「テニスプレーヤーにとって、何がホントに楽しいのか?」、「どういうふうに見たいのか?」という部分が重要になってきます。実は今のビデオのUIも、テニスプレーヤー本人にテニスコートでいろいろと書いてもらいました。実際にテニスプレーヤーにビデオ画面を見てもらいながら、ここでは「こういうふうにデータが見たいんだよね」というフィードバックをその場で得て、それを今の最終アプリに反映しています。

山下 まず、技術でこんなデータが取れるもの、ベーシックなものをきちんとつくろうというのが第一弾です。そして、協力してもらうプロテニスコーチなどが「これを使ったら、ここに注目するとこんなことがわかりますよ」って、解釈をして伝えてくれるので、こういう方々とともに、これをひとつのきっかけとして利用が拡がっていけばいいなと思います。

 我々も、このデータがどんどん取れてくると、ほかにも見えてくることがなんとなくわかってきていますので。ワークアプリなのかサービスなのか、上達につながる、楽しみにつながる、次の見せ方や楽しみ方をどんどんアップデートしていきたいと思っています。

指導法なども変わる!? すべてが可視化されテニスは新時代に

――テニスコーチも、これで指導法が変わりますよね。

フォレスト 変わるし、私みたいにテニススクールに通っている生徒は、1時間1球いくらって、計算できるようになりますよ。

山下 確かに(笑)。

フォレスト このスクールは1球○○円だけど、こっちは……とか(笑)。

――ある意味、スクールのレッスンのクオリティーが全部可視化されてしまう、恐ろしいツールですね。レッスンの月謝を入力したら1球当たりいくらって出るアプリもつくろうとすればつくれますよね。

中西 つくれますね。割り算するだけですし(笑)。実は「何球打ったか」というだけでも、これまで見たこともないようなデータなわけです。大学の先生などと話すと、「調子が悪かったら1000球打て」といった練習があるそうです。その様子をずーっと見てられないので、このセンサーをみんな付けて練習して、報告するときに使えたら、「みんな、きちんと打ったね」と、サボり防止になるとか(笑)。単純に球数だけでも練習として意味があるらしく、プロ選手でも調子が悪かったら1000球打つのを何日やるとか、やっぱりあるみたいなので。

――へぇ……。

山下 実はそれもこだわってですね。先ほどの話のように、ラケットを倒したようなときも振動は起きるんですが、それはカウントせずに、しっかり振ったときの衝撃だけを取って、何球のショットを打ったというのをできるだけ正確にカウントするようにしています。

――ラケットの打点は、どのくらいの解像度で見ているものなのですか?

山下 細かいことは言えないんですが、3つとか4つとかではなくて、10、20とかそれくらいの解像度は出しています。

――うまい相手に渡して打ってもらうと、ボールの寄り方が違うというか、打点が集中するのがよくわかるんですよね。

中西 たとえばラケットのココに当たったとしても、実際は少し乗りながら離れたりするじゃないですか。だから、「完全にココ!」とか、データの表示もなかなか難しくてですね。実際の当たった感触と、1コずつくらいはずれたりするんで。たぶん使い方としては、たとえば50球打って、「バラツキがすごい少ないね」とか、そういう見方に非常に向いていると思います。

 だから、ヒートマップとかグラフの変化とか、そういう部分にぜひ着目していただきたいです。1球1球がどうこうというよりも、傾向を見せていくというのが、たぶん上達にもつながるんじゃないかと思います。

山下 ふだん見られないものなんで、新鮮な感じがすると思います。ヒートマップが見られるとか(笑)。

中西 プロの方にサーブなどを10球とか打ってもらうと、ここだけ真っ赤になるんですよね。すごかったです。サーブだと、遠心力も含めて少し上がイチバンのスイートスポットらしくて。

山下 ボレーだとちょっと根本ぎわとかって。スイートスポットって、常にど真ん中がスイートスポットというよりは、球種によって最適なところがあるのだと思います。あえてスイートスポット率というよりは、実際にどのへんに当たっているかを見て、自分が狙ったとおりなのかを見ていただくのが狙いでもあります。

スマートテニスセンサー
ラケット場の打った個所が赤くなるヒートマップ。打点が安定しているほど、ピンポイントで赤くなる。

ホークアイとの連携は? コート上で起こる全データを認識できる日がいつか来る!?

――アプリは現時点でひとつだけですよね。ほかにも出される予定はあるんですか? たとえば、遊びで仲間とわいわいできたりするアプリとか。

中西 もちろん、みんなでサーブ速度競争などをしたいと思いますので、そういう方向の機能は、やりたいことリストにあります。それを別アプリとしてやるのか、たとえば今のアプリの中の1機能として提供するのか。あるいは、もう少し普及して、データがみんなたまってきたときにランキング表を出せるようなサービスとしてつくるのか。実現手段としては今、悩み中というか、今後考えていくところですね。アイデアとしては、もう考えています。

――当然、法人向け、スクール向けなどに準備をされているとは思いますが、エンドユーザーが遊ぶためのアプリがあったら楽しいと思うんですよね。

中西 繰り返しですが、今回は、まずデータが見えることをお伝えし、データがたまっていく喜びみたいなものをお伝えできればと。そして今度は、お客さんの声をどんどんいただき、その声を感じながらどんどんチューニングしていきたいという思いがあります。全然知らなかった機能の使い方もある気がしておりまして。もしかしたら、今度はそちらにフォーカスすべきなのかもしれないですし。

――APIの公開などは考えているんですか?

山下 アイデアとしてはもちろんありますね。

――いろんな可能性を感じます。プレステ用のゲームでキャラを育てるのにこれを使うとかも、きっとできますよね。

中西 はい(笑)。弊社と同じビルにいますので、話していきたいと思ってます。

――個人的には、新しいゲーム機が出ると、たいてい必ず最初にテニスゲームを買うんですよ。思えば、ゲームの原体験って、テニスゲームというか、ポンゲームっていうか、あれじゃないですか。しみついているんですよね(笑)。

中西 なるほど、確かに。いっしょの世代です(笑)。ファミテニとかやってましたもんね。

山下 確かに。ボールを打つっていうのは、ゲームの基本ですからね。デジタル化されたことによって、リアルな世界がゲームになってきているところはありますよね。

――あとは、コートのどこで打ったかとかがわかると、相当ベストな感じですよね。たとえば、ダブルスで複数ユーザーで使って、ボールやプレーヤーの動き、ショットをすべて把握して分析できたら……。

中西 そうですね。ホントによく言われるのは、“ホークアイ(Hawk-Eye)”という弊社のグループ会社の技術があるのですが、それと連携しないんですか?と聞かれることがあります。

 当然ながら、ビデオ映像で取れるデータとこのセンサーで取れるデータの組み合わせって考えたら、非常に無限にあって。遠くからテニスコート1面を取っていて、そのデータがどこで打たれた、みたいなことは当然考えられるでしょうし。その使い勝手はどうなのかとか、何個のカメラがいるのかとか、解析できるのかとか。そういう技術課題は山盛りと言いますか、やりたいことは山盛りで(笑)。

山下 そうなんですよね。今我々は、無限にやりたいことがありすぎるんですね。どこから、どこにどう力を入れようかってところを考えていて。

――もし本当にホークアイのシステムと連携したらと思うと、とても夢が膨らみます。今後の展開に大いに期待しています。どうもありがとうございました。

■関連サイト
ソニー スマートテニスセンサー
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ヨネックス
Hawk-Eye

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