週刊アスキーで連載していた小説『電気サーカス』(著・唐辺葉介、イラスト・トミイマサコ)を覚えていらっしゃいますか? テレホーダイの時代、ネットを通じて知り合った人々が共同生活をはじめてみたら…というお話です。現在、Kindle夏休みセール対象本ということで、今月いっぱい、7/31までの期間限定で、54パーセントオフとなっております。
電子書籍の大きなメリットのひとつが、分厚い本でもかさばらないということ。電気サーカスの紙版は約480ページと結構なボリュームとなっております。1ページずつ読んで残りページがじょじょに減っていくのも味わい深いですが、重さを気にせずに持ち歩ける電子書籍で読んでみるのもいい選択かな、と思います。
電気サーカスの中には、日記サイトやチャット、オフ会を通じて知り合う不思議なつながりがいっぱい出てきます。この濃いのか薄いのか固いのか緩いのか外の人間にはよくわからない距離感が、当時、取材などで知り合ったサイトの管理人の方たちと重なりました。オフ会とかに参加すると、「この人なんの仕事してるのかな?」、「この人とあの人ってどこで知り合ったんだ?」みたいに思うことってあったじゃないですか。
連載中や単行本発売時はネタバレを防ぐため、特に触れませんでしたが、物語が進むにつれ主人公はどんどんダメなほう、ダメなほうに落ちていき、泥沼にハマっていく様が、正直、精神的にキツイなぁと思うところもありました。が、終盤の原稿を読んだときにもうねぇ…。言いたいけど、うまく言葉にできなったので、ぜひぜひ最後まで読んでみてください。
ネットでの評判を拝見すると、ちょっと前のインターネットが題材になっているということで、電気サーカスは唐辺先生の自伝的な要素が強いんじゃないかと指摘される方もいらっしゃいました。で、私もそう思ったので思い切ってご本人に聞いてみましたが、苦笑いされるだけでした…。
繰り返しになりますが、こちらのセールスは7/31(木)までとなっております。この機会にぜひ『電気サーカス』の世界にどっぷりハマってみてください。
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